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【コラム】川本治

近藤クリアミスで流れ変わった

[ 2013年9月26日 06:00 ]

<柏・広州恒大>終了のホイッスルに頭を抱える工藤
Photo By スポニチ

ACL準決勝第1戦 柏1―4広州恒大
(9月25日 柏)
 ちょっとしたミスから流れが変わり、柏は前半と後半で対照的な戦いをした。前半は、90分間を「ハーフ」と考えた慎重な入りができて完璧だった。ホームということもあり、失点しないようにしながら攻撃的に行く意図通りに戦えた。

 前半10分の先制点は右サイドのFKをジョルジ・ワグネルが直接決めたものだが、ゴールへ向かって曲がるボールに対してクレオがうまく飛び込んでDFやGKを惑わした。クレオのゴールと言ってもいいほどで、鍵になる選手が決めるとチームは活気づくということを証明した。

 しかし、後半13分に近藤が何でもないクロスをクリアミスして失点したことで、攻守の歯車がかみ合わなくなった。ミスの連鎖で立て続けに失点、サッカーはよく「生きもの」と言われるが、1点の失点が倍返しになってのしかかった。第2戦は4点以上取らなければならないので、攻めるしかない。相手はアウェーで4点取ったことで油断もある。可能性はゼロではないだけに、この試合の前半のように攻めてもらいたい。(川本治=元ジェフ市原強化部長)

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