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【コラム】川本治

守備強化へ左SBに長友を

[ 2012年5月29日 06:00 ]

練習前のアップをする日本代表の長友佑都(右)と本田圭佑
Photo By スポニチ

トゥーロン国際大会 日本2-3エジプト
(5月27日 フランス)
 今大会の一番の収穫はやはり宇佐美だ。一番良いところはボールコントロール、体の向きなどを含めて常にゴールを意識しているところ。バイエルンMでは出番は少なかったが、同僚のロッベン、リベリら世界レベルを肌で感じて学んだのだろう。また、ボランチで攻守にエネルギーを使う扇原が、中1日の日程で3試合連続でフル出場したのも大きい。関塚監督が、五輪本番を見据えてあえてプレーさせたのではないか。斎藤の思い切りの良いプレーも光った。

 関塚監督が不安に思っているのは3試合で7失点の守備陣だろう。球際での厳しさの不足、クロス対応の不安、マークの甘さなどは最後まで修正できなかった。特に問題なのは、左サイドバック(SB)に誰が入っても同サイドから簡単に崩されたこと。もし左SBにオーバーエージを入れるとしたら、長友しかいないと思う。また山村を本番でセンターバックで起用するのは厳しいかもしれない。攻撃でビルドアップはできるが、守りで線の細さが目立ってしまった。オーバーエージで国際経験がある吉田を入れた方がいいのかもしれない。(元ジェフ市原強化部長)

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