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【コラム】川本治

守備の安定感抜群も裏への動き弱い

[ 2011年1月27日 06:00 ]

<オーストラリア・ウズベキスタン>3アシストの活躍でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたマケイ(17)
Photo By AP

 オーストラリアの長所はウズベキスタン戦で6得点を挙げた攻撃ではなく、5試合でわずか1失点に抑え込んでいる守備にある。スタイルとしては、しっかりと守るオーソドックスな欧州型のパワーサッカー。立ち上がりから全員が自陣まで下がって、最終ラインを引いて守る。DFニールを中心としたセンターバックは高さと強さがあり、両サイドバックも経験豊富。守備の安定感は世界レベルに到達している。ただ、入ってくるボールに対しては強さを持っているが、背後に出されたボールへの対処には弱い。その弱点をいかに突けるかが、日本の勝利のカギを握るだろう。

 攻撃はボールを奪ったら速く攻めるカウンターが中心。まずFWのカーヒルに当てて、その折り返しやそのセカンドボールを両サイドMFのホルマンとマケイが拾ってチャンスをつくる。もちろん、高さがあるだけにセットプレーも武器となる。ただ、初戦のインド戦とウズベキスタン戦以外の3試合は、それぞれ1点しか得点していない。得点力はそれほど持っていないチームだ。(元ジェフ市原強化部長)

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