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【コラム】川本治

香川の得点力生きる

[ 2011年1月9日 06:00 ]

 【アジア杯1次リーグ 日本1-1ヨルダン】香川は動きながらプレーし、1対1で崩すタイプだが、本田は動いてプレーすることはできないし、1対1で崩すタイプではない。選手の個性を考慮すれば、本田のキープを求められるトップ下、突破が必要となる香川のサイドという選択肢はいい。

 ただ、香川の長所はゴールを奪うということで、サイドでプレーするのではなく、ゴール前でプレーすることで引き出される。そのためには1トップの前田を含めた攻撃陣の4人が、攻撃でも守備でも流動的に動くことが必要になる。ポジションチェンジなどスムーズに行うことでチャンスはより増えるだろう。

 ブンデスリーガで得点を量産している香川は、スペースに飛び出してきて点に絡むのがうまい。ドルトムントではトップ下でプレーしているが、真ん中のポジションにいるだけではゴールは生まれにくい。サイドから斜めに飛び出していくことで、高い技術を生かすことができる。格下のヨルダンだからこそ、そういう動きができないとダメだ。(元ジェフ市原強化部長)

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