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【コラム】川本治

選手層の厚さ感じる川崎F レギュラークラス18人で5人交代枠フル活用 11戦11人で34発 

[ 2020年8月20日 07:00 ]

明治安田生命J1第11節   川崎F5―2C大阪 ( 2020年8月19日    等々力 )

 川崎Fの今季の強さは、やはり選手層の厚さに理由がある。4年目のMF田中、新人のMF三笘、FW旗手ら若手の台頭が大きい。レギュラー、控えに垣根や力の差がなく、17~18人のレギュラークラスがいる。個々の能力が高く中央、サイド、セットプレーとどこからでも点が取れるし、実際にリーグ戦では11人が得点をマークしている。

 選手層の厚さを生かし、今季の5人交代枠もフル活用している。序盤戦はFW小林が控えだったし、この日はFWレアンドロ・ダミアン、三笘のように途中出場の選手が点を取る。だから2点取られても全く慌てないし、チームに余裕を感じる。また、直前2試合でFW家長を休ませたように、思い切ったターンオーバーもできる。

 MF中村がケガから戻ってくれば戦力はさらに充実するし、士気も上がる。あえて不安要素を挙げれば谷口、ジェジエウという不動のセンターバックが離脱した場合だけ。リーグ最少失点のC大阪に力の差を見せつけたように、2連覇した時よりも今季は格段に強いと思う。(元ジェフ市原強化部長)

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