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【コラム】川本治

絶妙ファーストタッチ!斎藤 ドリブル前に余裕生む

[ 2017年2月28日 13:40 ]

明治安田生命J1開幕戦   横浜3―2浦和 ( 2017年2月25日    日産ス )

<横浜FM・浦和>前半、マークを振り切りシュートを放つ斎藤(左)
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 斎藤の2アシストは左サイドからドリブルでゴール前に切り込んで相手選手を引きつけてからフリーの味方にラストパスを出す、ほぼ同じ形から生まれている。

 いずれも最初のボールコントロールが素晴らしかった。後方から長いパスを受けてワンタッチで前方にボールを出して加速している。前半13分の場面では寄せてきた相手をワンタッチで置き去りにした。この時点で余裕が生まれるから遠くが見えるし、プレッシャーを受けても正確なパスを通すことができたわけだ。

 斎藤の利き足は右。左サイドから仕掛ける場合ボールを相手にさらす形になる。しかし相手の体勢を見ながらワンタッチで入れ替わったりする技術があるからこそ左サイドで勝負できるのだ。

 海外移籍を希望しながら残留しエースナンバーを背負った今季初戦。結果を出さなければいけないという思いもあっただろう。これまでは自らチームを引っ張るタイプではなかったが、明らかに変わった。チームも変わった。新外国人が機能して前半からハードワークしていた。上位を狙える可能性を示した。その中心にいるのが斎藤だ。(元ジェフ市原強化部長)

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