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長友 後輩たちの「新しい未来を確信」4度目のW杯で完全燃焼 やりきった15年…代表引退へ

[ 2022年12月7日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦   日本1―1(PK1―3)クロアチア ( 2022年12月5日    アルジャヌーブ競技場 )

<日本・クロアチア>涙する浅野(左)の肩を抱く長友(撮影・小海途 良幹)
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 4度目の出場となったW杯。真っ赤に染めた髪のように長友が完全燃焼した。現役ラストも覚悟して臨んだ一戦で、左ウイングバックとして最高のパフォーマンスを発揮。8強の壁に三たびはね返されたが「一生懸命戦った素晴らしい後輩たちと、勇気を持ってPKを蹴った選手たちを称えてほしい。彼らがこの経験を今後の日本サッカーにつなげてくれると確信を持って言える」と堂々と語った。

 「侍魂を世界中に見せたい」。断固たる決意を秘めて臨んだ。前半13分、ゴール前まで一気に駆け上がると、伊東の決定的なクロスにファーサイドで体を投げ出すなど魂のこもったプレーを披露。後半19分に交代でベンチに退いた後も、誰よりもピッチに闘魂を注入し続けた。PK戦で敗退が決まった直後には、いち早くピッチの仲間に駆け寄って健闘をねぎらい「クロアチアに対しても互角に戦えた。ベスト16で敗れた2大会(10、18年)とは違い、確実に日本サッカーは進化した」と断言した。

 激闘を終えた36歳は「15年の代表人生全てを懸けた集大成と思って戦った。この悔しさを後輩たちが未来へつなげてくれる」と代表引退を示唆した。一夜明けた6日はすがすがしい表情で「最高の素晴らしいチームだった。ここで終わるのは非常に寂しい気持ち」と本音もこぼし「W杯のために頑張ってきたので休みたい。冷静になって今後どうしたいか考えたい」と語った。

 日本サッカー史に強烈なインパクトを残したサイドバックは「後輩たちが魂のこもった戦いを見せてくれた。僕は新しい未来を見たと確信している」と4年後の8強入りを熱望した。

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2022年12月7日のニュース