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ブラジル4発 ネイマール復帰即PK決めた!ノリノリ8強

[ 2022年12月7日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦   ブラジル4ー1韓国 ( 2022年12月5日    974競技場 )

<ブラジル・韓国>前半、ゴールが決まり喜ぶFWネイマール(右)らブラジル代表イレブン(AP)
Photo By AP

 大会最多記録を更新する6度目の優勝を狙うブラジルは5日、韓国との決勝トーナメント1回戦を4―1で制して8大会連続の8強入りを決めた。右足首の負傷から3戦ぶりに復帰したFWネイマール(30)が今大会初得点となるPK弾で貢献。9日の準々決勝は日本に競り勝ったクロアチアと対戦する。今大会のアジア勢は史上最多7勝を挙げ、日本、オーストラリア、韓国と3チームが初めて決勝トーナメントに進出したが、全て敗退した。

 エースが戻ったブラジルが本来の強さを発揮した。ネイマールが1―0の前半13分にPK弾を決めるなど3―0とリードを広げ、迎えた前半36分。リシャルリソンからネイマールにつなぎ、左のビニシウスがふわりと上げたクロスをパケタが右足のダイレクトボレーでゴール。リシャルリソンとラフィーニャがゴール前で相手のマークを引きつけ「キンテット・マジコ(魔法の5人組)」と呼ばれる前線の攻撃的な選手全員が絡む一撃で、前半のうちに試合を決めた。

 「右足首には何の問題も感じなかったよ。いいプレーができたと思うけど、改善の余地はいつだってある」とネイマール。エースが不在だった2試合でチームは1点しか挙げられず、カメルーンに敗れて1次リーグでは98年大会以来24年ぶりの黒星を喫した。FWガブリエルジェズス、DFアレックステレスがケガで今大会絶望となり、決勝トーナメントへ不安を残していたが、ゴールのたびにダンスで喜び合ってムードは一気に好転。負傷明けのネイマールを後半35分までプレーさせて調整し、後半に第3GKウェベルトンを出す余裕も見せた。

 負傷したセルビアとの第1戦後、背番号10は「戦列に戻れないかも」と泣いた夜もあった。深刻さのレベルは異なるが、がんで闘病中の王様ペレ氏に対しては長く敬愛の念を示してきた。背番号10の大先輩が持つブラジル代表の国際Aマッチ最多得点記録77まで1点。試合後はチームメートとともに、現役時代のペレ氏の雄姿と名前が入った幕を観衆に向けて掲げ「早く回復してほしいと願っている。今日の勝利を彼にささげたい」と訴えた。

 前回18年ロシア大会は準々決勝でベルギーに敗北。自身も精彩を欠いて批判を浴びた。カタールで逆襲への準備を整え「もっと先に行ける。もちろんタイトルを目指している」と頂点を見据えた。

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2022年12月7日のニュース