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イングランド W杯初の英国対決制し16強!FWラッシュフォードの2得点含む3発貫禄勝ち

[ 2022年12月1日 03:00 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグB組   イングランド3-0ウェールズ ( 2022年11月29日    アハマド・ビン・アリ競技場 )

<ウェールズ・イングランド>前半、シュートを放つラッシュフォード(左)(撮影・小海途良幹)
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 1次リーグ第3戦が29日に始まり、B組でイングランドがウェールズとの英国対決に3―0で快勝。勝ち点7で1位通過を決めた。米国はイランに1―0で勝ち、同5で逆転2位突破。A組ではセネガルがエクアドルに2―1で競り勝ち、同6で2位に浮上して日韓大会以来の突破を果たした。オランダは開催国のカタールを2―0で下し同7で1位。16強による決勝トーナメント1回戦でイングランドとセネガル、オランダと米国が顔を合わせる。

 W杯で初めて実現した英国対決でイングランドが層の厚さを見せつけた。今大会初先発のラッシュフォードとフォーデンが得点し、ウェールズに完勝。采配が的中したサウスゲート監督は「落ち着いて自分たちの力を証明した」と自信をにじませた。

 後半に3トップの左右を入れ替え勢いづいた。左に移った22歳のフォーデンがドリブルで仕掛けると、相手は3人がかりで反則して止めるのが精いっぱい。右に移ったラッシュフォードがこのFKを直接決めた。1分後に敵陣でラッシュフォードが奪ったボールをFWケーンが中央に送り、フォーデンがW杯初得点。「2点目で意気消沈した」(サウスゲート監督)相手に、ラッシュフォードが個人技でダメ押しゴール。ケガがちでW杯代表入りも危ぶまれた25歳が全得点に絡んだ。

 前回ロシア大会は予想外の躍進で4強入り。ケーン、DFマグワイアら当時の主力に、若手が融合した今回は優勝候補の一角に挙がる。エースのケーンはノーゴールでもチームはここまで6人で計9得点。19歳のMFベリンガムは「層が厚いので誰が出てもインパクトを残せる」と力強い。

 1次リーグ首位通過はMFジェラード、MFランパードら「黄金世代」が充実していた06年大会以来。サウスゲート監督は「以前より期待は高まっているが、自信や経験もついている。チームの士気は高い」と確かな手応えをつかみ、次のステージに進む。

 ▼英国のサッカー4協会 FIFAは原則として1国1協会(代表)としているが、英国で4協会(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)が認められている理由は歴史的背景にある。4協会の設立は1863~80年。1904年に設立されたFIFAより先に存在しており、05年の加盟時に例外として4協会それぞれが認められた。五輪は各国五輪委員会単位での出場となるため、4協会は認められず、英国代表のみとなる。ロンドン五輪の英国代表はイングランドとウェールズの選手で構成された。

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2022年12月1日のニュース