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村井チェアマン 奈良クラブの入場者数水増しに遺憾「J3入会申請内容の信頼性を大きく損なう」

[ 2019年12月7日 18:19 ]

 日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブは7日、2015年度から今年度の5年間に渡って継続的に入場者数の水増しを行っていた事実を公表して謝罪した。11月29日にSNSの投稿で観客席の写真とともに入場者を水増ししているとの指摘を受け、調査の結果、判明した。

 クラブによると、水増しが行われた人数については2015年度から2016年度については資料が残っておらず不明。2017年度は1試合平均498人、2018年度は同444人、2019年度は同567人の水増しが行われたという。背景については「2015年度にJFL参入後、J3昇格基準である年間入場者数3万人を達成するため、なるべく多く見せたいとの気持ちが働き、徐々に水増しすることが常態化していきました」と説明した。奈良クラブはJ3クラブライセンス交付が決まっている。

 これを受け、Jリーグの村井満チェアマン(60)は以下の通りコメントを発表している。

 既に報道発表されておりますが、Jリーグ百年構想クラブの奈良クラブが、JFLリーグ戦において複数年に渡りホームゲームの入場者数水増し不正を行っていたという報告を、昨日12月6日、JFL及び奈良クラブから受けました。

 Jリーグは、百年構想クラブのJ3リーグの入会審査にあっては、JFLリーグ戦における1試合当たりの平均入場者数をその審査要件の一つとしております。従って本件は、J3入会申請内容の信頼性を大きく損なう事象として、大変重大かつ遺憾に思います。Jリーグとしましては、同日、JFLに対してリーグ戦全般の適正な運営を依頼いたしました。

 加えて、Jリーグ百年構想クラブ規程に照らした同クラブに対する対応は、今後事実関係の確認を進め、検討してまいります。

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2019年12月7日のニュース