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大分、最終戦黒負けも9位残留 J1初挑戦の片野坂監督「これが今の実力」

[ 2019年12月8日 00:22 ]

明治安田生命J1最終節   大分0―2C大阪 ( 2019年12月7日    昭和電ド )

今季ラストゲームを終え、スタッフと握手する大分・片野坂監督
Photo By スポニチ

 大分はホームでC大阪に0―2で敗れ、今季最終戦を勝利で飾れなかった。今季6年ぶりにJ1復帰し、9位と健闘。勝ち点47で開幕時の目標だった「勝ち点45、残留」を達成した。J1初挑戦だった片野坂知宏監督(48)は、来季さらに順位を上げることを目標に掲げた。また、試合後には今季限りで現役を退くMF丸谷拓也(30)のセレモニーが行われた。

 今季最後の試合を終えた片野坂監督は、充実感と悔しさが入り交じった表情で会見場に現れた。6季ぶりのJ1での戦いは9位で「素晴らしいシーズンを送れたこと」と収穫を口にした。鹿島との開幕戦を2―1で制すと、前半は上位争いを演じて台風の目となった。「開幕戦からいいスタートをし、前半戦で勝ちを積み上げ、後半戦は厳しい状況があったが、選手は素晴らしい姿勢で臨んでくれた」と感謝しながら話した。

 一方で悔しさも残った。最終戦は5位のC大阪にゴールを奪えずに完敗。「勝ちたかった。寒い中、集まってくれた皆さんに勝利をプレゼントして一緒に喜びたかった」と振り返り、「これが今の実力」と語った。

 来季は大分を率いて5年目のシーズンとなる。指揮官は「まずは残留、さらに高みを目指して、勝点50、9位以上の順位を目指したい。得点35、失点35でプラスマイナス0なのでこれを来季どれだけプラスに持っていけるか」とした。「攻撃の構築、整備ができるようになった」と手応えを得たが、強化ポイントを「前線。得点を決める選手の補強を考えている」とし、ストライカーの獲得を明言した。

 今季J1初挑戦ながら右サイドで27試合に出場し、4得点を挙げたDF岩田は、五輪世代の日本代表にも選ばれるなど大きく成長した。「もっと成長したい。ボールを奪い切る力をつけたい」とさらなるステップアップを誓った。

 今季限りで現役引退する丸谷が試合後のセレモニーであいさつした。08年に広島に入団。大分には18年に2度目の加入。「2度も呼んでいただき感謝」と声を詰まらせ「12年間の選手生活で得た経験は最高の宝物。生まれ変わっても、もう一度サッカー選手になりたいと思うその誇りを胸に、今日でピッチを離れます」と話した。この日は出番がなく、片野坂監督は「できれば丸谷をピッチに送り出したかった」と残念がった。

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2019年12月7日のニュース