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ファルカオいらず?老獪にリード奪うコロンビアに気をつけろ

[ 2014年6月20日 04:04 ]

後半19分、先制のヘディングシュートを決めるコロンビアのロドリゲス(右端)

W杯1次リーグC組 コロンビア2―1コートジボワール

(6月19日 ブラジリア)
 コロンビアは初戦でともに勝ち点3を獲得したコートジボワールに競り勝ち2連勝。MFハメス・ロドリゲスの2戦連続ゴールで先制すると、ドログバを投入し前がかりになる相手の裏をカウンターで巧みに襲い追加点。したたかさを存分に発揮する見事な逃げ切り勝ちだった。

 コロンビアはこの試合でも“ポストファルカオ”の有力候補だったFWジャクソン・マルティネスをベンチに置き、最前線には南米予選でそのファルカオとコンビを組む事が多かったFWグティエレスを起用した。

 日本のメディアでは“ポストファルカオ”候補に多くの話題が集まるなか、この2戦は候補者達の力を借りずに勝利。決定力ある前線のFWに頼らない守り勝つサッカーを展開し、少ないチャンスをものにしてきた。

 一部ではFWジャクソン・マルティネスとペケルマン監督の不仲節が流れているが、むしろそれは関係なく、1トップのFWグティエレス選択は負傷離脱したFWバッカが健在だったとしても変更はなかったはず。指揮官にとってファルカオの代役はいらないという決断を下したのだ。

 コロンビアはこの後の日本―ギリシャ戦の結果次第だが、おそらく日本戦でも同じ布陣を引いてくると予想される。エースFWファルカオも“エース候補者”もいないが、ギリシャ戦のように劣勢の展開の中でも気がつけばリードを奪う老獪(ろうかい)試合運びを日本は警戒しなければならない。

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