肘打ち退場&味方へ頭突き…カメルーン 醜態さらし敗退

[ 2014年6月20日 05:30 ]

クロアチア戦で主審からレッドカードを受けるカメルーン代表MFソング(AP)

W杯1次リーグA組 カメルーン0―4クロアチア

(6月18日 マナウス)
 「不屈のライオン」が自らに牙をむき、そして散った。カメルーンがクロアチアに0―4で大敗。W杯での連敗は6に伸び、90年イタリア大会以来の決勝トーナメントへの道は早々に断たれた。かつて浦和を率いたフィンケ監督は「この結果はカメルーンにとって恥。私も大変、傷ついている。少し眠らせてほしいし、休ませてほしい」と言葉を絞り出した。

 試合終了間際の事件が、自滅ぶりを雄弁に物語っていた。MFムカンジョが相手DFに囲まれながら、無理やり突破を試みて失敗した。後方から見守っていたDFアス・エコトは、そのプレーが気にくわなかったのか突然、怒り爆発。ムカンジョに走り寄って頭突きを見舞った。「理解できない。なぜ2人が爆発してしまったのか、私は正確に知る必要がある」と指揮官。今大会でポルトガルのぺぺ、06年ドイツ大会でフランスのジダンが相手選手に見舞ったことはあっても、チームメートへの頭突きは前代未聞だ。

 大黒柱のFWエトオが膝の負傷で欠場。苦しい状況の中、0―1の前半40分にMFソングが、クロアチアのFWマンジュキッチの背中を肘打ちした。94、98年大会で退場した、おじのR・ソングと同様に退場。後半はなすすべなく3失点し、指揮官も「レッドカードが出て2点目を取られてからは、ほぼ何もできなかった」と力なく話した。

 W杯出場ボーナスの金額に不満を抱き、一時はブラジル行きの航空機の搭乗を拒否するなど、開幕前から不穏な空気が漂っていた。規律を重んじる指揮官は「もはやカメルーンは身体能力ではなく、戦術的なチーム」と自信満々だったが、夢舞台で見せたのは、これ以上ない醜態。不屈の精神を忘れたライオンの集団は、ただの野蛮な群れだった。

 ≪W杯ワースト3位の6連敗≫カメルーンがクロアチアに0―4で完敗。これで02年1次リーグ3戦目のドイツ戦(●0―2)から10年1次リーグ●●●、今大会●●と6連敗。W杯の最多連続敗戦は30~58年メキシコの9連敗、次いで54~66年スイスの7連敗。6連敗は70~82年エルサルバドルと並ぶワースト3位。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「久保建英」特集記事

2014年6月20日のニュース