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香川 挽回ゴールで“背番号10の呪縛”を解き放つ

[ 2014年6月20日 05:30 ]

<日本代表練習>苦難を飛び越える!ポールを飛び越えダッシュする香川

W杯1次リーグC組 日本―ギリシャ

(6月19日 ナタル)
 左MFでの先発が確実な香川真司(25=マンチェスターU)が背番号10の“呪縛”を解き放つ。初戦のコートジボワール戦はシュート0に終わるなど見せ場なし。自身のW杯初戦は重圧に負けて最悪の出来に終わったが「1試合終わっただけ。ここで気持ちが折れているようでは、この4年間何のためにやってきたんだという話。自分の口から言えるのは、試合に勝って、結果を残す、というだけ」と巻き返しを期している。

 

 日本は過去4度W杯に出場しているが、背番号10の選手は思うような活躍ができていない。初出場した98年フランス大会では名波浩、06年ドイツ大会では中村俊輔がエースナンバーを背負い全3試合に先発したが、1次リーグ敗退。中村は初戦のオーストラリア戦で得点したが、風邪をひき本来のプレーができなかった。16強に進出した02、10年はそれぞれ中山雅史、中村俊輔が10番だったが、ともに先発はなし。中山は出場機会がなく、中村は1試合に途中出場しただけだった。

 香川は10年9月から10番を背負い飛躍。ドルトムントでのリーグ連覇を経て、マンチェスターUの一員になるなど日本のトップを走ってきた。少年時代のバイブルはブラジル代表で背番号10をつけたペレのスーパープレー集。小学5、6年時に所属した神戸NKクラブの監督から借りたビデオをすり切れるほど見て憧れを抱いてきた。

 そのペレの母国で、10番をつけて迎えたW杯。後がない一戦に向け「最初から全力で戦うこと、それが大事。今さら連係とかではなく、一人一人が自分のプレーを表現することに集中することが重要になる。無心?そうですね」と力を込めた。6月19日は1年前のコンフェデ杯イタリア戦でスーパーボレーを決めた縁起の良い日。W杯初ゴールを決めて、チームを崖っ縁から生還させる。

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