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日本代表に落胆と期待 現地サポーター「この4年間は何だったんだろう」

[ 2014年6月20日 23:00 ]

 日本代表が負けられない試合に臨んだ19日(日本時間20日)、ブラジル北東部ナタルのスタジアムは約4万人の観客で埋め尽くされた。日本人サポーターの応援にも一段と熱がこもったが試合はギリシャと引き分けに。一夜明けた現地では気持ちの整理がつかないまま帰国するサポーターがいる一方、3戦目に望みをつなぐ声も聞かれた。

 時折小雨が降り、涼しい風が吹くドゥナス競技場はほぼ満員。日本人サポーターのほか、ブラジルのユニホームを着て日本を応援する地元の人も多く、一緒に「ニッポン」コールを叫んだ。

 初戦とは打って変わり、日本は圧倒的にボールを支配。本田圭佑(28)を中心にパスを回し相手ゴールに迫ったが、ことごとくギリシャの白い壁にはね返された。

 1次リーグ突破は厳しく、東京都品川区の井沢エイミーさん(25)は「言葉にならない。敗退と決まったわけではないけど、この4年間は何だったんだろう」とうつむいた。

 大久保嘉人選手(32)の母親千里さん(59)はこの日、最もシュートを放った息子を「多く打っても入らないとね」と辛口評価。「それでもみんな頑張ったと思います」とチームをねぎらった。

 一夜明け、ビーチリゾートで有名なナタルの海岸。横浜市の会社員広瀬徹さん(38)はこの日もユニホーム姿で散歩。「最後まで日本を見せつけたいから着ている。3戦目も応援するので、選手には頑張ってほしい」とコロンビア戦での日本代表の奮起を期待した。

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2014年6月20日のニュース