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ザックJ ガーナ戦と今後見据え3巨頭“NHK”が土曜討論

[ 2013年9月8日 06:00 ]

話し合いながらランニングする(左から)香川、本田、長友

 ザックジャパンの「NHK」が緊急会談だ。グアテマラ戦から一夜明けた7日、日本代表は大阪府内で調整。DF長友佑都(26=インテル・ミラノ)、MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)、FW香川真司(24=マンチェスターU)の3人は並んでジョギングしながら、課題や今後について話し合った。練習後には10日のガーナ戦(日産ス)に備えて横浜入り。来年のW杯へ向け、頭文字がNHKのトップ3が結束してチームを引っ張る。

 試合翌日のクールダウン。ピッチを周回する集団は自然といくつかのグループに分かれ言葉を交わした。柿谷らは前方を走る。しかし、最後尾には明らかに異質な集団が形成された。長友と本田。ここまではいつも通りの“2トップ”。そこに香川が合流した。実現した「N(長友)H(本田)K(香川)会談」。長友は「(グアテマラ戦は)ピッチ中央で細かいパスを回しすぎていた。サイドに1回振って、空いたところを中に攻めようという話をしました」と一端を明かした。

 その反省は中3日で迎えるガーナ戦、そして来年のW杯を見据えたものでもある。長友は「(グアテマラに)アルゼンチンは6―0で勝っている。最終的な精度を伸ばしていかないと」と話した。6日の試合後にはブラジル代表DFダビド・ルイスを例に出すなど、常に視線は世界一に向いている。3―0と快勝した試合も、分析は自然と厳しくなる。

 NHKでチームをけん引する。過去に長友は「(本田)圭佑と(香川)真司との三角形はどこにも負けない」と話した。左サイドとトップ下のトライアングルこそが、日本の強みだと自負している。思いは香川も同じ。グアテマラ戦は不発に終わったが「(クラブで試合に出られず)周りはいろいろ言ってくるけどブレずにやる。(試合に出ていない)せいにされるのが一番嫌。プライドと責任を持ってやっている」と巻き返しを誓う。

 その連係が通用するのか測る上でもガーナは格好の相手になる。FIFAランクは日本より上位の24位だが、長友は「僕らのサッカーを徹底してやりたい」と力を込めた。W杯優勝を目指す上で、負けていい相手などない。NHKのコンビネーションとメンタリティーを浸透させW杯へ。その時、歴史が動く。

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2013年9月8日のニュース