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36年ぶり大敗…マラドーナ監督辞任示唆

[ 2010年7月5日 06:00 ]

<アルゼンチン・ドイツ>0―4の屈辱的な敗戦を喫したマラドーナ監督は試合後、サポーターと口論。左は娘のジャンニーナさん

 アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ監督(49)は3日、退任を示唆した。W杯南アフリカ大会の準々決勝ドイツ戦に0―4と大敗し、去就に関して家族と相談する意向を示した。契約は11年南米選手権までだが、FWリオネル・メッシ(23=バルセロナ)を擁しながら屈辱的な幕切れとなり、任期終了を待たずにスター監督が表舞台を去る可能性が出てきた。

【試合結果


 会見場に姿を見せたマラドーナ監督は去就に関し、力なく声を上げた。
 「あすにも辞めるかもしれない。今は考えられない。分からない。家族と話し合って決めたい」
 試合前日までの自信に満ちた態度とは違い、辞任の可能性にさえ言及した。「今まで経験した中で一番大きな打撃。まるでムハマド・アリにパンチを浴びたようだ」とボクシングの元世界ヘビー級王者の名前を引き合いに出して衝撃の大きさを表現した。これ以上はない屈辱的な敗戦だった。
 0―4。開始3分で先制を許すと、エースのメッシが封じられて後半に次々と失点。組織的な守備をベースに選手個々の力を上乗せして攻撃でも圧倒的優位を誇ったドイツに対し、個人技頼りの戦いでは限界があった。

 「監督を続けるか分からないが、われわれのサッカーこそ人々が見たがっているものだ。夢はかなえられなかったが、進むべき道を見いだした。続く選手たちには自分たちの力を見せてほしい」
 任期は地元開催の11年南米選手権まで。決断の行方から目が離せない。

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2010年7月5日のニュース