×

PK決めていれば…パラグアイ決定力の差に泣く

[ 2010年7月5日 06:00 ]

<パラグアイ・スペイン>GKビジャル(右)に慰められるカルドーソ

 【W杯準々決勝・パラグアイ0―1スペイン】勝敗を分けたのは決定力の差だった。0―1で迎えた後半44分、FWバリオスのシュートを相手GKカシージャスがはじく。ボールは途中出場のFWサンタクルスの目の前に転がった。絶好のチャンスにエースが放ったシュートはカシージャスの右足に阻まれた。決勝トーナメント1回戦で日本を破り、初の4強入りを目指したパラグアイがスペインの前に散った。

 「準決勝に行くチャンスはあった。スペインと互角に戦ったと思うが、結果には満足していない」とマルティノ監督。
 決勝トーナメント1回戦日本戦から先発6人を入れ替え、3トップから2トップにして中盤を厚くするスペイン対策を取った。ここまで4試合で1失点の堅守に加え「守るだけのイメージを変えるチャンス」と指揮官は、1メートル92の長身FWカルドーソとスピードのあるFWアエド・バルデスを2トップに起用。前線からプレスをかけてスペインを苦しめた。
 だが、0―0の後半14分、カルドーソが蹴ったPKを相手GKに阻まれ、終盤はスペインに主導権を握られた。カルドーソは「決めていれば結果は違ったかもしれない」。今大会のチームの得点は3点。無得点に終わったFW陣の不調もあって快進撃は止まった。
 それでも「史上最高のチーム」で、86、98、02年にマークした最高成績16強を塗り替えた。「今まで成し遂げたことは誇りに思う」とマルティノ監督は胸を張った。

続きを表示

2010年7月5日のニュース