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鬼神カシージャス 恋人の前でPK止めた!

[ 2010年7月5日 06:00 ]

<スペイン・パラグアイ>PKを止めるカシージャス

 【W杯準々決勝・スペイン1―0パラグアイ】守護神の奮闘がチームに勢いをつけた。後半14分、カシージャスはDFピケが与えたPKのピンチをしのいだ。パラグアイのカルドーソが蹴った瞬間に左に跳び、がっちりとキャッチした。

 「PKはナーバスになったが、レイナのアドバイスで助かったよ」。控えGKのレイナ(リバプール)は今季の欧州リーグ準々決勝第1戦でベンフィカのカルドーソに2度PKを決められており、カシージャスは仲間から伝えられた情報をピッチ上で生かした。
 W杯では02年日韓大会の決勝トーナメント1回戦アイルランド戦に続くPKセーブ。後半44分にはカウンターで攻め込まれたが、FWバリオスのシュートは上半身で、FWサンタクルスのシュートは右足でクリアした。
 1次リーグ初戦スイス戦は中途半端な飛び出しで失点し、0―1で敗れた。スペイン代表は南アフリカに夫人や恋人を同伴することを禁じているが、カシージャスの恋人サラ・カルボネラさんはピッチリポーターとして帯同。国内では「彼女がいたから気をそらした」などと批判されていた。そうした汚名もこの日の活躍で返上。「きょうはPKを止めたけど、最高のプレーは、まだこれからだよ」といたずらっぽく笑った。

 ◆イケル・カシージャス 1981年5月20日、スペイン・マドリード州モストレス生まれの29歳。Rマドリードの下部組織出身で、高校在学中にトップチームに昇格。00年に19歳で代表デビュー。優勝した08年欧州選手権では主将を務めた。代表通算107試合は歴代2位の出場記録。1メートル84、79キロ。

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2010年7月5日のニュース