藤井正弘の血統トピック

カナロア国内種付け記録更新294頭

[ 2018年9月12日 05:30 ]

 国内最大の種牡馬基地であり、今や世界的な血統トレンドの発信源ともいえる社台スタリオンステーションが4日、本年度の種付け頭数を発表した。

 同SSは2018年シーズンに29頭の種牡馬を供用し、計4118頭の繁殖牝馬に交配を行った。種牡馬別の最多はロードカナロアの294頭で、これはドゥラメンテが昨シーズンに記録した284頭を更新する単年度の国内種付けレコードでもある。牝馬2冠のアーモンドアイを筆頭とする初世代の出来の良さに血統マーケットが敏感に反応した形だ。これで2年前のルーラーシップから3年連続でキングカメハメハ後継が持ち回り的に日本記録を塗り替えたことになる。キングカメハメハ自身も122頭に交配して健在だが、父系の拡大再生産という観点からは理想的なタイミングで代替わりが進行しているといえるだろう。

 昨年を上回る290頭の交配牝馬を集めながら2位にとどまったドゥラメンテ以下、モーリス(245頭)、ルーラーシップ(243頭)、エピファネイア(220頭)、ハービンジャー(212頭)、そして初供用のドレフォン(207頭)と、7位までが200頭超え。ディープインパクトは種牡馬生活12年で2番目に少ない197頭だった。20歳を迎えたクロフネは前年から37頭増の103頭に交配。2002年から17シーズンの累計種付け頭数は2995頭となり、フジキセキを抜いて国内サラブレッドの歴代最多交配サイヤーとなった。(サラブレッド血統センター)

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