365日 あの頃ヒット曲ランキング 7月

【1981年7月】スマイル・フォー・ミー/夏にピッタリ!はじけた奈保子スマイル

[ 2011年7月24日 06:00 ]

ヒット曲「スマイル・フォー・ミー」のレコードジャケット
Photo By スポニチ

 ★81年7月ランキング★
1 長い夜/松山千春
2 キミに決定!/田原俊彦
3 ブルージーンズメモリー/近藤真彦
4 羯徒毘路薫’狼琉/横浜銀蠅
5 スマイル・フォー・ミー/河合奈保子
6 ハリケーン/シャネルズ
7 すみれ色の涙/岩崎宏美
8 メモリーグラス/堀江淳
9 シンデレラ・サマー/石川優子
10 守ってあげたい/松任谷由実
注目まちぶせ/石川ひとみ
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【スマイル・フォー・ミー/河合奈保子】

 デビューして1年。アイドル歌手・河合奈保子の18歳の誕生日となった81年7月24日は、5枚目のシングルがヒットチャートのベストテンに名を連ねている真っ最中だった。

 デビュー2作目の「ヤングボーイ」から「愛してます」「17才」と内に秘めたものを持つ少女の歌が続いたが、恋心が芽生えた女の子の気持ちをハツラツと歌った「スマイル・フォー・ミー」は、夏のまぶしい季節にピッタリ。レコード売り上げ26万枚を記録し、デビュー以来最大のヒット曲になった。

 10月にNHKホールでの「レッツゴー・ヤング」のリハーサル中に舞台のセリから4メートル下に転落し腰椎を骨折するというアクシデントに見舞われた。紅白歌合戦への初出場を決めたが、場所は“因縁”のNHKホール。コルセットを巻き、痛みを堪えながら、紅組のトップバッターとして歌ったのが「スマイル・フォー・ミー」だった。

 “西城秀樹の妹”という肩書きつきで、応募者2万5000人以上の中からオーディションに合格。締め切り前日に書類とデモテープを提出し、大阪地区の予選では1人を選出するはずだったが、一度落選したはずの河合も選ばれ特別に2人が最終選考へ。そこでも各候補に決め手を欠く中で、妹=かわいらしさ、西城秀樹=健康的、というキーワードで探したところ、河合に白羽の矢が立ったという。まさに幸運な芸能界デビューだったる

 松田聖子と同期となる80年デビュー。聖子に続く2番手の人気アイドルだったが、ベストテンの1位を連発するスーパーアイドルに対し、河合はレコードのセールスでは遠く及ばなかった。ただ、写真集とブロマイドの売れ行きは聖子をしのぐことも珍しくなかった。言うまでもなくグラマーなバストに目が釘付けになった男性諸氏も多かったが、中高生だけでなく、本当の妹のような親近感をもって見ていた大学生や社会人にも支持されたのがその要因だった。

 結婚後はオーストラリアに在住。芸能界は半ば引退状態だが、機会があればもう一度…という期待を抱いているファンは多い。

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