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【1998年7月】HONEY/ラルク 3作同時発売でチェッカーズ超えた快挙!

[ 2011年7月8日 06:00 ]

99年7月、大阪・南港での野外ライブで熱唱するラルク・アン・シエルのhyde
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 ★98年7月ランキング★
1 HONEY/ラルク・アン・シエル
2 HOME、The Wild Wind/B’z
3 HOT LIMIT/T.M.Revolution
4 ALIVE/SPRRD
5 I for You/LUNA SEA
6 浸食~lose control~/ラルク・アン・シエル
7 花葬/ラルク・アン・シエル
8 There will be love theret―愛のある場所―/the brilliant green
9 FOREVER YOURS/Every Little Thing
10 未来へ/Kiroro
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【HONEY/ラルク・アン・シエル】

 活動再開から半年。全国37カ所のライブツアーも終盤にさしかかっていた98年7月8日、ラルクは3枚のシングル同時発売という思い切った作戦を仕掛けた。

 「浸食~lose control~」「花葬」と並びミュージックショップの店頭に並んだのが「HONEY」。ボーカルのhydeが、ファンクラブイベントでハワイを訪れた際に、美しい夕日をながめがら頭に浮かんだ曲だった。個性あふれる3曲の中で、もっとも聴きやすいキャッチーな曲調が受け入れられ、ラルクのシングルCD最高の売り上げとなる117万枚をセールスした。

 7月21日付のオリコンチャートで「HONEY」が2位、「浸食」が3位、「花葬」が4位とそろってベストテン入りすると、8月3日付でも「HONEY」の2位を筆頭に、3週連続3曲が10位以内に入った。これは84年5月21日付でチェッカーズが「哀しくてジェラシー」(2位)、「涙のリクエスト」(7位)、「ギザギザハートの子守唄」(10位)で2週連続3曲ベストテン入りした記録を更新するものだった。

 インディーズ時代から“美男子”ぞろいで話題だったラルクがメジャーデビューしたのが94年。第1弾作品はCDではなく、ビデオでという美形の特色を生かしたものだった。「ビジュアル系ロック」という言葉が90年代中盤から音楽業界に浸透したが、そのはしりがラルクと言っても過言ではないだろう。

 メンバーの不祥事により活動を休止し、再開した際、hydeは2年伸ばし続けた髪の毛をバッサリ切った。「音楽をやる時、揺れる髪がないとちょっと違う、と感じていた。最近、そういうこだわりを壊すことによって新しい何かが得られるように思えてきた。実際に道が広がってきた気がする」。

 「HONEY」を発売する2カ月前、そう話していた通り、ラルクはさらにパワーアップして、成長し続けていった。

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