茂木健一郎氏 『松本人志を根に持っている?』に回答「今回の一連の報道で明らかになったのは…」

[ 2024年1月19日 16:17 ]

茂木健一郎氏
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 脳科学者の茂木健一郎氏(61)が19日、自身のXを更新。動画を掲載し、日本のお笑い界に対して思う持論を語った。

 Xで茂木氏が回答したのは「松本人志さんにかつて“笑いのセンスがないから、何を言っても響かない”と言われたことを、いまだに根に持っているんだろう、と時々言ってこられる方がいる」というものだった。

 それは2017年、佐賀マラソンを走っていた際のこと。「日本のお笑いは終わコン」と発言したことを、テレビ番組で取り上げられ「松本さんが“茂木さんは笑いのセンスないから何を言っても響かない”とおっしゃった」ということがあった。

 茂木氏は「ゴールした後にネットニュースか何かで見て、ちょっと“ガクッと来た”というか。悲しかったではなくて、拍子抜けしたというのかね」と当時を回想し、「松本さんに言われたら、うれしいというよりは悲しい。喜んだというよりはがっかり来たんだけど、松本さんは当時も日本のお笑いのトップで、プロ中のプロ。僕は笑いの素人。その素人に対してプロの方が同じ目線でセンスがないと言ってきたことに対しては、ちょっと驚いた」と胸中を明かした。

 当時はすぐに状況を整理できなかったというが、その後に感じたこととしては「笑いのセンスって単一じゃないと思う。ただ、松本さんの笑いのセンスからすると、僕の言っていることはズレていると感じたんでしょうが、それは松本さんの主観で、たまたま、松本さんが日本ではキングと扱われていた、だからキングが言うから茂木の笑いはダメだとなったと思われた方が多かったんだと思う」と推測した。

 ただ一方で、ある男性からは「茂木さんが言っていることの方が正しいと思う」という意見を頂いたこともあると明かし、「要するに根に持っているということは全くなく。そう解釈する方がいるということは、前提になっている価値観があると思う。僕がいまだにお笑いや松本さんを批判していると。私情とかで動くと思っているんだろうけど、僕はそうではない。僕は笑いやコメディーのこととか、脳科学的に冷静に分析していると思っていて」と反論した。

 今現在思う事として、茂木氏は「非常に残念なこととして、あのころから懸念していた、“芸人同士の忖度”というか、そういうのを面白いと思う人たちの集まり。日本の社会はそういうところなんでしょうけど、僕が松本さんの言ったことをいまだに根に持っているという思い込み、そこにはパブリックというものがないんですね。日本のお笑いはパブリックがなくて、大きな世界というものがないんだよね。社会的なことや差別、国際情勢とか政治とか、日本のお笑いは扱わない。それとつながっているんだろうなって」と持論を展開。

 そのうえで、根に持っていると感じた人たちに対しては「お笑いって、そういうものだと思っているんでしょうね。人間関係で忖度して、お互いに笑ったり、先輩・後輩だと言ったりとか、あるいは先輩のために便宜を図ったりとか。今回の一連の報道で明らかになったのは、日本のお笑いの構造だと思う」と話し、「よく言われることは、松本さんとかダウンタウンのお笑いは出てきたときはすごく新鮮で、それが王様になってからダメになったという言い方をする人もいるけど、僕はむしろ、最初からダメだったんじゃないかなと思う。忖度や人間関係に根差したお笑いは」と私見を語っていた。

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