【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第46話 板挟みの千姫に向けられた大筒 切ない“最後の大戦”

[ 2023年12月10日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第46話大河絵 板挟みの千姫に向けられた大筒 切ない“最後の大戦”
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は10日、第47話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第46話は「大坂の陣」。豊臣家復活を願う方広寺の鐘に、徳川家康(松本潤)を呪う言葉が刻まれたという。家康は茶々(北川景子)が徳川に従い、人質として江戸に来ることを要求。激怒した大野治長(修理)(玉山鉄二)は両家の仲介役・片桐且元(川島潤哉)の暗殺を計画。家康はついに14年ぶりの大戦に踏み切る。全国大名に呼び掛け、30万の大軍で大坂城を包囲、三浦按針(村雨辰剛)に手配したイギリス製大筒を配備。しかし、徳川の前に出城「真田丸」が立ちはだかる…という展開だった。

 いよいよ家康“最後の大戦”へ。その中で、豊臣秀頼(作間龍斗)に嫁いだ最愛の孫娘・千姫(原菜乃華)が両家の板挟みに。

 千姫は且元暗殺計画を察知。秀頼は「余は、徳川から天下を取り戻さねばならぬ。それが正しきことなのだ。分かってほしい。案ずるな。そなたのおじじ様や父上が、そなたに手出しできようか。そなたは安全じゃ」と不安を取り除いた。

 しかし、立ちはだかる真田丸。家康はついにイギリス製大筒(カルバリン砲)による攻撃を決断。大坂城には千姫もいるが、秀忠に「戦が長引けば、より多くの者が死ぬ。これが、わずかな犠牲で終わらせる術じゃ。主君たるもの、身内を守るために、多くの者を死なせてはならぬ」と説いた。

 大坂城北の備前島砲台。砲弾は約6キロ先とされる大坂城本丸に届く。秀忠は「父上、やめてくだされ…。父上…。やめろ!こんなの戦ではない!父上、もうやめろ」と泣き叫ぶ。家康は「これが戦じゃ…。この世で最も愚かで、醜い…人の所業じゃ!」――。

 開戦前には千姫に豊臣勢への鼓舞を“強要”した茶々だったが、家康らによる大筒の砲撃により、大坂城は崩壊。茶々はとっさに身を挺し、崩れ落ちる天井から千姫(原菜乃華)を救った。

 あと2話。悲しみしか生まない「戦」。上に立つ者として、孤独の中で非情な決断を下す家康と、それに巻き込まれる両軍の切なさを石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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