芥川賞・市川沙央さん「愛のある作家になりたい」 読書環境の整備にむけても訴え

[ 2023年8月25日 19:16 ]

<直木賞・芥川賞>(右から)芥川賞の市川沙央さん、直木賞の垣根涼介さんと永井紗耶子さん
Photo By スポニチ

 第169回芥川賞・直木賞の贈呈式が25日、東京都内で開かれ、「ハンチバック」の市川沙央さん(43)に芥川賞が、「極楽征夷大将軍」の垣根涼介さん(57)と「木挽町のあだ討ち」の永井紗耶子さん(46)に直木賞が贈られた。

芥川賞を受賞した市川さんは難病「先天性ミオパチー」を患い、紙の本を読むことが困難な状態。そのため読書バリアフリーについて発言をしてきて「出版業界の方がたくさんいらっしゃるので、環境整備をお願いしたい」と訴えた。そしてこれからについて「これまでは怒りの作家だったが、愛のある作家になりたい」と決意を語った。

直木賞を受賞した垣根は、ノミネートされた時に他の候補作を読み、1冊目がおもしろかったという。「一生懸命書いたけど、その作品が選ばれたら仕方ない」と腹をくくっていたという。

同じく直木賞を受賞した永井さんはデビュー時に「書き続けていきたい」と言っていたそうだ。そして直木賞を受賞し「大きな賞をいただけたので、これからも書き続けることができることに嬉しく思います」と感謝を述べた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年8月25日のニュース