「おかけんた・ゆうた」おかゆうたさん死去 相方・けんた追悼「こんなに皆さんに愛されてる芸人はいない」

[ 2023年8月25日 16:18 ]

おかけんたインスタグラム(okakentaosaka)から

 漫才コンビ「おかけんた・ゆうた」のおかゆうた(本名・井元保則=いのもと・やすのり)さんが22日に脳内出血のため、大阪市内で亡くなったことが25日、分かった。61歳。相方・けんたが自身のインスタグラムで追悼した。

 けんたは「40年間苦楽を共にしてきた漫才の相方のゆうたくんが、8月22日(火)に脳内出血で亡くなりました。享年62歳でした」と報告。「明日26日(土)がお通夜、明後日27日(日)が告別式。その会場では、マネージャーが携帯で撮影し、隔週で会ってネタ作り、ネタ合わせをして臨んだ、三年半ぶりの漫才にして最後の舞台の映像もモニターで流していただけるそうです。吉本興業の皆様、有り難う御座います」と呼びかけた。

 続けて「私おかけんたのコメントです」として、自身の思いを発表。全文は、以下の通り。

 「週三で透析を受け休養していた、ゆうたくん。私が劇場にいると、「おっ、相方どやねん」「ゆうた、元気してんの?」と皆さん声をかけてくださいます。私の知る限り、こんなに皆さんに愛されてる芸人はいません。そんな時、相方からポツンときたメール、「漫才やりたいです。」

 涙が止まりませんでした。それが実現した、台風の最中での三年半ぶりの漫才。舞台で私の肩を持って重心をとる相方が、愛おしくて愛おしくてたまりませんでした。漫才が終わって、取材を受けた時のゆうたくんの言葉「1日でも長くやりたいというのがあるからね。」

 ほんま、長く漫才やりたかった。旧暦の七夕の日に、天に召されたゆうたくん。この日だけでかまへんから、一年にいっぺん会って♪えぇ~漫才♪しょーな。今までありがとう。

 最高の相方、おかゆうたくん

 所属する吉本興業によると、2020年ごろに体調を崩し、コンビでの活動は休止状態となっていた。今年8月15日に大阪・YES THEATERで行われた「よしもとお笑いライブ」に登場。これから始まるコンビ結成40周年のプロローグとして漫才を披露し、公演終了後は「40年はほんまにあっちゅうまでした」「1日でも長くやりたい」などと話していた。これが最後の舞台となった。

 けんたさんは1981年、吉本新喜劇の人気座員だった岡八郎さんに弟子入り。NSC(吉本総合芸能学院)1期生で卒業後に岡さんに弟子入りした相方のおかけんたと83年、「龝山・井元」を結成。その後、コンビ名は何度か変更となり、92年から現在の「おかけんた・ゆうた」で活動していた。

 1986年には「第17回NHK上方漫才コンテスト」優秀賞を受賞。同年から心斎橋筋2丁目劇場に出演し、翌87年に放送が始まったMBSテレビ「4時ですよーだ」にレギュラー出演し、人気を得た。

 「4時ですよーだ」終了後は、なんばグランド花月など劇場を中心に活動。97年に「第32回上方漫才大賞」奨励賞、99年に「第34回上方漫才大賞」大賞を受賞。2012年に吉本百年物語10月公演「これで誕生!吉本新喜劇」に出演するなどしていた。

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