【来週のおちょやん】第18週 大空襲に見舞われ道頓堀は壊滅 千代が焼け跡で一人芝居を始めると…

[ 2021年4月3日 13:00 ]

連続テレビ小説「おちょやん」第18週は「うちの原点だす」。道頓堀・焼け跡にて。空襲を受けた道頓堀の様子に驚く千代(杉咲花・左)と一平(成田凌)(C)NHK
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 女優の杉咲花(23)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は5日から第18週に入る。

 朝ドラ通算103作目。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”が訛り、茶屋や料亭などで働く小さい女中さんを意味する大阪ことば。女中奉公の8年間がヒロインの原点になっていることの象徴として採用された。TBS日曜劇場「半沢直樹」(2013年)「下町ロケット」(15年)「陸王」、テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」などのヒット作を生んだ脚本家の八津弘幸氏(49)が手掛け、朝ドラ初挑戦となるオリジナル作品。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた少女・竹井千代(杉咲)が芝居の世界に魅了されて女優を目指し、のちに「大阪のお母さん」と呼ばれる上方のコメディエンヌになる姿を描く。

 主題歌はシンガー・ソングライターの秦基博(40)が書き下ろした「泣き笑いのエピソード」。語りは落語家の桂吉弥(50)が黒衣(くろご)役(観客からは見えないという約束事の下に舞台上に現れ、芝居の手助けをする人)として務める。

 第18週(4月5日~4月9日)は「うちの原点だす」。

 昭和20年3月13日深夜、大阪の街が大空襲に見舞われた。公演のため京都に来ていた千代(杉咲)と一平(成田凌)は、そのことを聞き、急ぎ道頓堀に戻ってくる。すると、福富楽器店は焼かれて跡形もなくなっていた。そこに、みつえ(東野絢香)やシズ(篠原涼子)、宗助(名倉潤)もやってくる。そして、福富の菊(いしのようこ)と夫の福松(岡嶋秀昭)が亡くなったことがわかる。道頓堀は壊滅し、鶴亀家庭劇の劇団員たちもバラバラになってしまった。千代と一平たちは、憔悴するみつえと息子の一福と、一緒に暮らすことにする。そんなとき、寛治(前田旺志郎)が突然、家庭劇を辞めて満州への慰問団に志願したいと言い出す。千代と一平はそれに強く反対するが、寛治はそれを断固として聞かない。千代は、毎月給金を送金することを条件にして、寛治を送り出す。芝居のできなくなった千代は焼け跡で、衝動的に一人で芝居を始める。しかし、町の人や警察官から、浮かれている場合じゃないと責められ、千代は傷つく。その後も、空襲は続き、3か月がたった。千代は夜中に家を抜け出し、焼けた稽古場の前で、一人で芝居のせりふを小声で演じる。それを見つけた一平は、千代のために二人で一緒に芝居を演じてあげる。そんなとき、みつえの夫、福助(井上拓哉)の戦死の知らせが届く。みつえはショックを受け、寝込んでしまう。一平も自分を責め、毎日、出歩いて酔っ払い、けんかしてぼろぼろになっていた。

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