田中邦衛さんを悼む 岩城滉一「クニさんは黒板五郎そのもの」さだまさし「格別」

[ 2021年4月3日 05:30 ]

田中邦衛さん死去

80年、「北の国から」の制作発表時の田中邦衛さん(左)といしだあゆみ
Photo By スポニチ

 ドラマ「北の国から」から映画「仁義なき戦い」まで幅広い名演で人気を博した田中邦衛さん(享年88)の突然の訃報に芸能界では悲しみが広がった。

 ▼岩城滉一 クニさんは黒板五郎そのもので、怒ることもない、優しくて素晴らしい人でした。娘が小3ぐらいの頃、1人で飛行機に乗って「北の国から」の現場に来た。凄く可愛がってくれて、一日中プールで面倒を見てくれたことが印象深いです。僕にとっては親父というより、年の離れた兄貴みたいな存在でした。

 ▼いしだあゆみ 突然の悲しいお知らせに大変驚いております。楽しいお仕事をご一緒できましたことが、私にとってかけがえのない大切な思い出です。心よりご冥福をお祈りいたします。

 ▼ガッツ石松 ユーモアがあって周囲に気を使う人だった。現場の雰囲気を明るくするため、ダジャレを言ったり、人がしゃべってるところに割り込んできたりしてね。共演していた人たちが先に亡くなって寂しい思いをしていたから、天国では高倉健さんや地井武男さんらと明るくのんびりしてほしいね。

 ▼さだまさし(主題歌担当)1980年の冬の富良野、倉本聰先生のご自宅でメインテーマを作ったあの日のことは今でも鮮烈に胸に残っています。邦衛さんは「北の国から」のテーマ曲を気に入り、本当に大切にしてくださいました。とても穏やかで温かなお人柄で役者としても人としても「格別に」個性も存在感も強い素晴らしい方でした。

 ▼杉田成道氏(「北の国から」の演出を担当)30年来の戦友を失った気持ち。邦さんという人はまさに五郎さんそのもので、むしろ五郎さんの方が邦さんに近寄って、その体にすっぽり入り込んだような気がします。全てにこだわらなくて、なんでも包み込むまさに日本の父でした。

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月3日のニュース