倉本聰氏 五郎役起用は「誰がこの中で一番情けないだろうと言ったら、満場一致で邦さんだった」

[ 2021年4月3日 05:30 ]

田中邦衛さん死去

フジ「北の国から95秘密」 完成記者懇談会に顔をそろえた出演者ら。(左から)中嶋朋子、田中邦衛さん、倉本聰氏、吉岡秀隆、宮沢りえ
Photo By スポニチ

 「北の国から」で田中さんを主人公の黒板五郎に起用した脚本家の倉本聰氏(86)はスポニチ本紙取材に「心にぽっかりと穴があいた気分だ」と大きな喪失感を口にした。

 世間では寡黙なイメージが浸透しているが「彼は酒は飲まないんだけど、飲みの席に居合わせると面白そうによく笑う。喜劇的な人だった」と朗らかだった素顔を明かした。親しみを込めて「邦さん」と呼び、私生活でも交流を重ねてきた。晩年は「奥さんを通じてしか様子がうかがい知れなかった」と語った。

 黒板五郎で描きたかったのは真面目にやればやるほど矛盾が生じる男の情けなさだ。候補は他にもいたが「誰がこの中で一番情けないだろうと言ったら、満場一致で邦さんだった」という。「北の国から」での演技について「“必死の人生はアップで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇”というチャプリンの言葉があるが、邦さんの芝居は、その意味でまさに喜劇。悲劇的なシチュエーションに置くほど喜劇になる。とても貴重な俳優だった」と評し「まだ五郎が富良野にいるような気分だ」とショックの大きさをあらわにした。

 俳優の加山雄三(83)は主演映画「若大将」シリーズで「青大将」の田中さんとの「でこぼこコンビ」で観客を魅了した。盟友との別れについて「ショックです。邦さんに連絡を取りたくて取りたくて、ずっと気になっていて、不思議なことに、2日前『若大将』のDVDで邦さんの姿を見たばかりだったんだよ。信じられない」と悼んだ。

続きを表示

「倉本聰」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2021年4月3日のニュース