シンガー・ソングライター南正人さん、ライブ中に倒れ急死…76歳、心臓の解離性動脈瘤

[ 2021年1月9日 05:30 ]

南正人さん
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 1971年発表のアルバム「回帰線」などで知られるシンガー・ソングライターの南正人(みなみ・まさと)さんが7日、横浜市内でライブ中に意識を失い同日午後11時2分、搬送先の病院で心臓の解離性動脈瘤(りゅう)のため死亡が確認された。76歳。東京都出身。後日、近親者により密葬が営まれる。喪主は長男泰人(やすと)さん。

 関係者によると、南さんはライブで4曲を歌った後、ギターの弦が切れたため椅子の下に置いてあった予備の弦を取ろうと上体をかがめた際、そのまま倒れた。ドラムを務めていた泰人さんが駆け寄って抱えたが、大きく2回呼吸をした後、高いびきをかき、呼吸が止まったという。

 その後、搬送先で、南さんの実弟と元妻、泰人さんの3人が立ち会った上で死亡が確認された。9日にもライブを予定しており、2月からは九州ツアーも控えていた。

 南さんは東京外大卒業後の69年デビュー。フォーク、ロック、レゲエの要素を含む音楽性で人気を博し、70年に伝説的野外フェス「中津川フォークジャンボリー」に出演した。「回帰線」の情念むき出しの作風は、泉谷しげる(72)らに影響を与えたとされる。

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2021年1月9日のニュース