「半沢直樹」堺雅人も新名言「恩返し」賀来賢人熱演の部下・森山にゲキ「未来を見据えるんだ」

[ 2020年8月2日 21:54 ]

日曜劇場「半沢直樹」第3話。(右から)半沢(堺雅人)と森山(賀来賢人)(C)TBS
Photo By 提供写真

 俳優の堺雅人(46)が主演を務めるTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)の7年ぶり続編は2日、第3話が放送され、新シリーズの名言になりそうな「恩返し」が主人公・半沢(堺)の口からも飛び出した。

 初回、俳優の香川照之(54)演じる大和田が中野渡頭取(北大路欣也)に対して放った「施されたら、施し返す。恩返しです」という台詞も話題に。堺は放送開始前のスポニチ本紙のインタビューに、今作のポイントの1つは「恩返し」だといい「ある人のセリフに出てくるんですけど。注目ですよ。また(脚本家が)流行語狙ってるのかな」と笑いながら語っている。

 前作はベストセラー作家・池井戸潤氏(57)の「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。2013年7月期に放送され、東京中央銀行のバンカー・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 新シリーズは「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」が原作。半沢は大和田常務(香川)の不正を暴き“倍返し”したものの、子会社の東京セントラル証券へ出向。営業企画部長として赴任後、半沢に巻き起こる事件を描く。前半は株式取得に1500億円以上かかる大手IT企業による敵対的買収をめぐり、半沢が東京中央銀行と対立。後半は航空会社の経営再建をめぐるストーリーとなる。

 第3話は、半沢(堺)は大手IT企業・電脳雑伎集団の買収相手、スパイラルとアドバイザー契約を正式に結び、親会社・東京中央銀行との全面戦争に突入。IT業界の雄・スパイラルの窮地を救う秘策「逆買収」を社長の瀬名(尾上松也)に提案した。そんなある日、突然、東京セントラル証券に証券取引等監視委員会が立ち入り検査。因縁の相手・黒崎駿一(愛之助)が半沢の前に現れる。黒崎は半沢たちの逆買収計画書を狙い、パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査。ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていた。見つかってしまうと、すべてが水の泡と化す。半沢から連絡を受けた瀬名は、すぐさま敏腕プログラマー・高坂圭(吉沢亮)に指示し、データを消去しようと試みるが…という展開。

 (※以下、ネタバレ有)

 高坂の活躍によりピンチを乗り越えた半沢だったが、黒崎に社長室のシュレッダーを調べられ、再び窮地に。瀬名社長とスパイラルにいる部下・森山(賀来賢人)に携帯電話で指示を出し、瀬名社長と電脳に見放された逆買収相手、フォックス・郷田社長(戸次重幸)の会談を託した。

 「オレは無理だ。たぶん、これ以上、この案件に関わることはできない。(東京セントラル・岡)社長(益岡徹)が持っていた(フォックス買収)計画書を(黒崎に)取られた。シュレッダーのゴミの状態だが、2時間もすれば復元される。そうなったら、終わりだ。すべての責任はオレが負う。あとは、おまえと瀬名社長に託す。今やるべきことは(東京セントラル証券が)営業停止を食らう前に、契約をすることだ。そうすれば…。いいか、郷田さんは(電脳の)平山社長(土田英生)に裏切られて、自暴自棄になっているはずだ。そういう時は冷静な判断はできない。瀬名さんもスパイラルの価値を守ることで必死だろう。おまえだけは冷静にな。今だけではない、未来を見据えるんだ。フォックスとスパイラルが手を組めば、この世界に大きな利益と便利さをもたらすことができる。その未来をイメージしながら交渉しろ。そして、森山、忘れるな。大事なのは感謝と恩返しだ。その2つを忘れた未来は、ただの独りよがりの絵空事だ。これまでの出会いと出来事に感謝をし、その恩返しのつもりで仕事をする。そうすれば、必ず明るい未来が拓けるはずだ。成功を祈る!」

 森山は半沢の言葉を胸に、見事スパイラルとフォックスの“合体”を導いた。

続きを表示

2020年8月2日のニュース