生島ヒロシ 大震災から9年、故郷気仙沼から公開生放送 メッセージに涙も

[ 2020年3月11日 16:36 ]

気仙沼港をバックに感無量の生島ヒロシ
Photo By 提供写真

 東日本大震災の被災者・遺族でもあるフリーアナウンサー生島ヒロシ(69)が11日、被災地となった故郷の宮城県気仙沼市からTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜前5・00)の公開生放送を行った。

 2万2000人を超える死者、行方不明者を出した2011年3月11日の東日本大震災から丸9年。生島は気仙沼に住んでいた妹夫妻を亡くし、妹の夫はいまだに遺体が発見されていない。

 当初、会場の「気仙沼リアス調理専門学校」には地元の住民を入れる予定だったが、新型コロナウイルスを考慮し“無観客”での生中継となった。

 「風化させない! 東日本大震災」をテーマに元気仙沼市総務部危機管理監兼危機管理課長・佐藤健一さん(66)をメインゲストに迎え、気仙沼出身のシンガー・ソングライター熊谷育美(34)や仙台出身の出版コーディネーター・残間里江子さん(69)も電話で登場するなど、“復興の歩みを止めてはならない”というメッセーシ゛を発信。番組の最後にはリスナーの励ましや今を強く生きているメッセージに感極まり、号泣して文章が読めなくなるハプニングもあった。

 「今日は放送開始の朝5時の時点で気温が12度あり、気仙沼らしい気持ちの良い天気でした。道路や橋が整備され、新しい商業施設も出来てきています。世界に開かれた港町として、生まれ変わって欲しいです」と語る生島は放送終了後、東京・渋谷区のセルリアンタワー能楽堂に向かった。無観客開催の「震災復興支援朗読会」の総合ナビゲーション役をつとめるためで、約400キロを移動した。

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2020年3月11日のニュース