宝塚歌劇団 再び公演中止を発表 政府方針受け 再開は20日予定

[ 2020年3月11日 10:39 ]

 宝塚歌劇は11日、12日から劇場公演を再び中止すると公式サイトで発表した。10日の「新型コロナウイルス感染症対策本部」の政府方針を受けてのもので、休止期間は12日から19日までの予定。9日から劇場公演を再開したばかりだった。

 公式サイトでは「宝塚歌劇では、2月下旬に示された政府方針を踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月29日(土)から3月8日(日)までの公演を中止するとともに、休演期間を利用して、劇場内各所の重点消毒を行ったほか、サーモグラフィの設置や客席内の換気強化、塩素系薬剤等による清掃強化、劇場内飲食提供の中止、客席を使用した演出の中止、出演者及び従業員の健康管理の徹底、お客様の滞留を抑えるためのご案内強化など、様々な対策に最大限取り組んでまいりました」と対策を説明。「そして、お客様にも検温やアルコールによる手指消毒など感染予防と拡散防止にご理解とご協力をいただき、感染拡大防止対策をでき得る限り強化した上で、3月9日(月)より公演を再開いたしました。公演実施にあたり、感染予防にご協力いただいたお客様に心より感謝を申し上げます」と来場者に感謝した。

 そのうえで「しかしながら、3月10日(火)夕刻に示されました『新型コロナウイルス感染症対策本部』の政府方針を受け、3月12日(木)より3月19日(木)の間、下記公演を中止させていただくことといたしました」と再び休演することを報告。「ご観劇を心待ちにしておられたお客様には深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 中止となるのは花組宝塚大劇場公演「はいからさんが通る」(13~19日)、雪組東京宝塚劇場公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)」(12~19日)。13日に開催予定の宝塚友の会「トークスペシャルin東京 雪組」も中止するという。

 振替公演の予定はなく、中止に伴うチケット料金の払い戻し方法については、後日改めて宝塚歌劇公式サイトで発表するとした。

 現時点では20日に再開予定だといい、今後の新型コロナウイルスの感染状況や、政府方針等によっては予定が変更となる場合があるとしている。

 宝塚歌劇団をめぐっては、2月29日から公演を中止していたが、9日に宝塚大劇場での公演を再開。東京宝塚劇場でも10日に再開し、賛否が出ていた。

 安倍晋三首相は10日、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた全国的なスポーツや文化イベントの実施自粛要請について、今後おおむね10日間の延長を求めると表明した。

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2020年3月11日のニュース