新型コロナで公開延期の「007」最新作 日本公開は11月20日

[ 2020年3月11日 09:24 ]

ダニエル・クレイグ主演の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の一場面
Photo By 提供写真

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全世界で来月に予定していた公開の延期を決めていた人気映画「007」が日本国内で11月20日に公開されることが11日、正式発表された。今月4日(日本時間5日)に最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開を延期するとしていた。

 当初は今月31日にロンドンで世界初上映し、英国で4月初旬、日本では同10日に公開を予定していた。新たな公開日は英国が11月12日、米国が同25日。日本は同20日となった。「007」シリーズは元々、11月公開が定着していた。25作目となる今作も同様で、昨年11月の公開を目指していたが、監督の交代などで製作が遅延。イレギュラーな公開となっていた。

 今作は英俳優ダニエル・クレイグ(52)がジェームズ・ボンドを演じる最後の作品として注目度も高い。製作側は「全世界の映画興行における状況を検証し、熟慮を重ねた結果」と説明しているが、配給関係者は「中国の映画市場が影響したのでは」と推測。現在、現地では約7万館あるとされる劇場の大半が閉鎖中。4月に予定していた北京プレミアや各都市への宣伝ツアーの中止が既に発表されていた。

 ▽「007」シリーズ 英作家イアン・フレミングの小説が原作のスパイアクション映画。英国秘密情報部の工作員のジェームズ・ボンドが、知性や戦闘能力を生かして事件を解決する。第1作は1962年公開の「ドクター・ノオ」で、初代ボンドはショーン・コネリー(89)が演じた。クレイグは6代目で、最新作は25作目。ヒロインは「ボンドガール」、ボンドが運転する車は「ボンドカー」と呼ばれ注目を集める。

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2020年3月11日のニュース