爆問・太田 新型コロナ禍の買い占め問題に持論「根底に恐怖がある」

[ 2020年3月11日 14:42 ]

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光
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 爆笑問題・太田光(54)が11日、大竹まこと(70)がパーソナリティを務める文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」に出演し、新型コロナウイルス感染拡大の恐怖をめぐる騒動における日本人の「群集心理」について持論を述べた。

 太田は番組開始早々、大竹に「太田君、うるさかったらちょっと外に出す」とクギを刺されながらも、SNSで拡散されて騒動になったトイレットペーパーの買い占め問題などについて「根底に恐怖がある。震災直後も水を買い占めた人がいた。それは怖かったんだと思う。怖くてそういうことをやっちゃうのは仕方ない」と、一定の理解を示した。

 一方で、日本人の国民性について「日本人はどっちかというと、自分がコロナにかかりたくないというより、人に移したらどうしようという心配がすごく強い」と分析した。大竹から「お前は迷惑かける方だもんな」と指摘されると、太田は「そう。コロナばらまき男を見て、俺かなと思った」とボケつつも、「ああいう訳の分からないのが出てきた時に、(日本人は)思いが強いあまり、怒りが一斉にそっちへ行くんですよ」と付け加えた。

 太田は当事者以外が発信するSNSの情報の与える影響にも危機感を募らせた。ダイヤモンドプリンセス号の船内のゾーニング(区画設定)について、「事故調(査委員会)の報告を見ると、相当混乱しながらもやってたと思うんですよ。それを現場を知らないで、『あれはダメだ』と言っちゃう。ウイルスも放射能も見えない恐怖だけど、ネットに流す言葉が、そこにいる人に与える傷、攻撃力。ダイヤモンドプリンセスの中に『いなきゃならない』人もいっぱいいたし、『感染はどんどん広まっていく』というの(書き込み)は、船内の人もネットは見るだろうし、(船内に)お年寄りも多い。何で放射能やウイルスの恐怖をそんなに恐れるのに、その言葉が与える影響力はなんで無防備になるんだろうと感じている」と疑問を呈した。

 番組にはほかに壇蜜(39)いとうあさこ(49)宗教学者の中沢新一氏(69)らが出演した。「日本のこれからを考える2時間スペシャル」と題し、コロナウイルス騒動やこの日で9年を迎えた東日本大震災、さらには憲法第9条などをテーマにトークを展開した。

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2020年3月11日のニュース