水谷豊、「アニキィ」との別れに「言葉になりません」 「傷だらけの天使」共演者らから悲しみの声

[ 2019年3月30日 06:12 ]

萩原健一さん死去

「傷だらけの天使」での萩原さん(左)と水谷豊
Photo By 提供写真

 「傷だらけの天使」で萩原さんと共演した水谷豊(66)は「急な訃報で今は言葉になりませんので、コメントは差し控えさせていただきます」と所属事務所を通して“思い”を寄せた。

 探偵事務所の型破りな調査員に扮した萩原さんと弟分の水谷。「アキラ」「アニキィ」の掛け合いがお茶の間にウケた。コンビで濃密な時間を過ごしただけに、アニキの死をにわかに消化するのは難しかったに違いない。

 萩原さんも09年11月に本紙に連載した「我が道」の中で、同ドラマに触れていた。

 「アキラが最終回で死んじゃうってのは台本に書いてあった。豊ちゃんは“アニキィ、おれを殺さないでくれよ”って言ってた。おれは考えてなかったけど、豊ちゃんは続編をやりたかったんじゃないかな」

 この作品をステップに飛躍した水谷。ドラマと違って先に逝ってしまったアニキに悲しみは尽きない。

 ≪「青春を共にした」「魅力的生き者」≫桃井かおり(67)は29日、自身のインスタグラムで「青春をショーケンと一緒に過ごしました。あんなかっこいい青年をあれからまだ見ていません」としのんだ。  74年公開の映画「青春の蹉跌(さてつ)」で初共演。撮影後もよく飲みに行き、萩原さんを「お兄ちゃん」と呼んだ。萩原さんは生前「桃井さんが台本の“故郷に錦を飾る”の“錦”が読めなくて“この字なんて読むの”って聞いた。他の女優さんに気持ちが行ってたおれは“ワタじゃねえの”って答えたんだ」と、ちゃめっ気たっぷりに「傷だらけ…」での逸話を語っている。

 桃井さんは「発想する力、仕事への姿勢など確実に私たちを変えた革命的な俳優。可愛くていけない“魅力的生き者”でした。同じ時代に生まれ、同じ時間を過ごせた偶然に、感謝。ありがと」とつづった。

 ≪「天性の何かだと」≫萩原さんに衣装を提供したファッションデザイナーの菊池武夫氏(79)は「萩原さんがショーケンらしいのはなぜかというと、凄く自分のことをよく知っているから。天性の何かだと思う」と無二の魅力を惜しんだ。著名人の社交場だった東京・赤坂のクラブ「ビブロス」で意気投合。萩原さんが衣装提供を持ちかけ、同じ服が放送後、飛ぶように売れたという。菊池氏は「感性の鋭さ、独自性がある方でした。だから自分の個性に合った洋服が欲しかったんだと思う」と話した。

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2019年3月30日のニュース