横浜隼人・水谷監督と花巻東・佐々木監督の絆 30日ETV特集 「いだてん紀行」山崎エマ監督が密着

[ 2019年3月30日 12:00 ]

ETV特集「HOME 我が愛しの甲子園」で絆が描かれる横浜隼人・水谷監督(左)と花巻東・佐々木監督(C)NHK
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 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)やマリナーズの菊池雄星投手(27)を輩出した花巻東(岩手)の佐々木洋監督と、佐々木監督が師とあおぐ横浜隼人(神奈川)の水谷哲也監督との知られざる絆を描くETV特集「HOME 我が愛しの甲子園」が30日午後11時からNHK Eテレで放送される。

 師と弟子がそれぞれの思いを胸に挑んだ昨年夏の甲子園100回大会。横浜隼人は南神奈川大会2回戦敗退(5―9横浜商)、花巻東は初戦敗退(2―4下関国際)。その1年をアメリカの撮影チームが記録した。昭和から平成、そして未来へ。時代とともに変えるべきもの、変えてはならないもの…教育の最前線に立つ指導者の葛藤、そして喜びとは…。

 ディレクターは、人物インタビューなども行う異色の大河ドラマ紀行、「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の「いだてん紀行」を手掛けるドキュメンタリー監督の山崎エマ氏。日本人の母と英国人の父を持つエマ監督は神戸生まれの29歳。19歳の時に渡米し、ニューヨーク大学映画制作学部に進学。編集と共同プロデュースを担当した長編ドキュメンタリー「CLASS DIVIDE」が2015年、米最大のドキュメンタリー映画祭「DOC NYC」グランプリ受賞。18年夏にはクラウドファンデングにより約2000万円を集めた初の長編ドキュメンタリー監督作「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」が公開され、反響を呼んだ。

 「HOME 我が愛しの甲子園」はNHK、NHKエンタープライズ、米Cineric Creative社による国際共同制作。横浜隼人の球児3人を追い、昨年夏の甲子園100回大会中の8月に放送された「遥かなる甲子園」に続く高校野球ドキュメンタリーの第2弾。

 エマ監督は中学1年から高校3年まで兵庫県西宮市在住。「渡米後、日本の良い部分をもっと海外に伝えたいと思うようになりました。日本は電車が時間通りに動いたり、他の国に比べると、集団に対する尊重と責任感が感じ取れる社会だと思っています。高校野球のヘルメットの並び具合なども日本の社会の縮図のように見えてきたので、今回の企画を始動しました」と企画意図を説明した。

 全国を回り、撮影した素材は約300時間。その中から「水谷監督は佐々木監督の仲人も勤め、2009年には甲子園で直接対決するなど、師弟を超えたドラマがあります。100回大会の年には、花巻東OBの大谷選手がメジャーで活躍し、水谷監督の息子さんは花巻東の1年生に。高校野球という土俵の中で繰り広げられる物語、絆、縁、運、恩返しなどを詰め込もうと思いました。『遥かなる甲子園』は球児側、『HOME 我が愛しの甲子園』は監督側という見た方もできます。『遥かなる甲子園』をご覧になった人にはさらに楽しんでいただけそうな仕掛けとして、いくつか同じショットを使ったりしています」と第2弾へのこだわりを明かした。

 大谷と菊池へのインタビューも敢行。「プロ野球選手になってもメジャーリーガーになっても、高校球児として過ごした時間は特別なもので、その時の経験が自身の今につながっているということを感じました」と振り返った。

 「高校野球を取り上げるドキュメンタリーは国内には今までも多数ありますが、今回は自分が持っている独特な背景を生かした視点で作品を作りました。日本で育ち、日本を離れてから初めて気付いた日本の素晴らしい部分、チームの育成にすべてを捧げ、日々真剣に若者と向き合っている監督たちの思いが届けばいいなと思っています」と願っている。

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