「前略おふくろ様」執筆・倉本聰氏 萩原さんは「役者としては天才」 アドリブは禁止なのに…

[ 2019年3月30日 09:05 ]

萩原健一さん死去

萩原健一さん=2016年7月撮影
Photo By スポニチ

 萩原さんが出演した「前略おふくろ様」(日本テレビ、75年)を手がけた脚本家の倉本聰氏(84)は「人間的には問題はあったかもしれないが、役者としては天才だった。ひらめきが本当に凄かった」と別れを惜しんだ。

 萩原さんはかつて、自分の初ソロアルバムには「前略おふくろ」という歌が入っており、「倉本さんはこの歌が大好きで、引き金になったんじゃないかな」と述懐するなど「前略おふくろ様」への愛着を示していた。撮影当時を振り返り「倉本聰さんとしょっちゅう電話で話し込んでいました」と密度の濃い時間を過ごしたと明かしていた。

 倉本氏からは「アドリブは禁止」という注文がついていたが、萩原さんは「単なる思いつきでなく、綿密な計算に裏打ちされていれば変えてもいいんじゃないか」と語っていた。セリフの区切り一つ一つまで指示する倉本さんの脚本を忠実にたどりながら、自身の独特の間合いを入れていった。

 それまでアウトローな主人公を演じることが多かった萩原さんが、正反対の純朴な青年を演じ演技派へと脱皮したとされる作品となった。

 倉本氏は「20年ぐらい会ってはいなかったが、テレビで亡くなったニュースを見て驚いている」と悼んだ。

 ▼前略おふくろ様 第1シリーズが1975年10月~76年4月、第2シリーズが76年10月~77年4月に、いずれも日本テレビ系で放送。萩原さんが主演。企画・原案は倉本聰氏。東京の下町を舞台に板前の青年と周囲の人々の触れ合いを描いた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「なつぞら」」特集記事

2019年3月30日のニュース