萩原さん 俳優人生の原点は日活の大スター 少年時代に六本木で偶然遭遇 人生で初めて受けた衝撃

[ 2019年3月30日 08:30 ]

萩原健一さん死去

09年11月、スポニチ本紙「我が道 萩原健一」第1回のインタビューに答える萩原さん
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 萩原さんの役者人生の原点には日活の大スター赤木圭一郎の存在があった。小学校低学年の時に兄・和夫さんに連れられて行った六本木にあったハンバーガーショップで偶然遭遇。白いオープンカーに歯ブラシを口にくわえたパジャマ姿の赤木に人生で初めて衝撃を覚えたという。

 実家は鮮魚店を経営しており、5人兄弟の末っ子。兄弟の中では一人だけ父親が違っており、本紙インタビューでも「俺の本当の父は妻子ある男だった」と語っている。兄と連れだって映画館に行き、日活アクションから「エデンの東」など洋画まで何でも見た。2人の姉はロカビリーの大ファンで公演に連れて行ってもらうのも楽しみの一つだった。

 中学ではファッションに目覚め不良仲間とパーティー券を売り歩き、身近にドラッグがある生活を送った。水泳選手としての実績で日大豊山高からスカウトされるも丸刈りが嫌で拒否。聖橋高校では職員室で大暴れして自ら退学の道を選んだ。

 憧れの赤木が持っていた陰りや孤独感とは違う“とがった不良少年”。ショーケンの素養はそうして培われた。

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