ミスター麻雀・小島武夫さん逝く 82歳「魅せる麻雀」で魅了

[ 2018年6月1日 05:30 ]

09年、第1回麻雀トライアスロン雀豪決定戦に出場した時の小島武夫さん(日本プロ麻雀連盟提供)
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 日本プロ麻雀連盟初代会長で、「ミスター麻雀」として親しまれた小島武夫(こじま・たけお)さんが28日、心不全のため都内の病院で死去した。82歳。福岡市出身。

 通夜は8日午後6時、葬儀・告別式は9日午前9時30分から、いずれも東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で。葬儀委員長は同連盟会長の森山茂和氏。

 1970年に小説家の故阿佐田哲也さんらと「麻雀新撰組」を結成し、雑誌やテレビ番組で麻雀の高等テクニックを披露。日本テレビ「11PM」で人気を博し、麻雀が普及するきっかけをつくった。阿佐田さんの大ヒット小説「麻雀放浪記」に登場するイカサマを考案するなど、同作の技術面のモデルにもなった。

 「魅せる麻雀」を信条とし、手役作りや豪快な打ち筋で人気を博した。76年の第1回最高位戦では、公開対局で初めて最も難しいとされる役満・九連宝燈(ちゅうれんぽうとう)を上がるなど、語り継がれる対局を数多く残した。81年には同連盟を設立し、競技麻雀の普及に尽力した。

 長く患っていた糖尿病などの影響で、17年3月の「麻雀グランプリMAX」を最後に、公式対局から遠ざかっていた。約2カ月前から都内の病院に入院していた。

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