アニメ「クレヨンしんちゃん」しんのすけ役・矢島晶子が降板 本人から申し出

[ 2018年6月1日 12:19 ]

「クレヨンしんちゃん」で主人公・野原しんのすけの声を演じる矢島晶子
Photo By 提供写真

 テレビ朝日が1日、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ役の矢島晶子が番組を降板することを発表した。

 6月29日の放送を最後に、番組を降板する。本人から「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなり、キャラクターの声を作る作業に意識が集中して、役としての自然な表現がしづらくなった」と降板の申し出があったという。

 矢島は1992年4月13日の番組放送開始から26年3カ月、しんのすけの声を担当。7月以降のしんのすけ役については現在調整中で、決まり次第発表される予定。

 同局は「これまで『クレヨンしんちゃん』に生き生きとした、大変魅力あるキャラクター性を吹き込んで頂き、長きにわたって作品を支え続けて頂いた矢島晶子さんの多大なる功績に、番組関係者一同、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」とコメントを発表した。

 矢島は昨年のスポニチアネックスのインタビューに対し、「ここまで作ってくると、結構疲れてきますよ」と心情を吐露。テレビアニメでは週に1回、アフレコをするが、収録後は確実に声が荒れてしまうため、直後は別作品の女の子役のオファーが来ても「多分汚い声だから無理かもしれません」と断らざるをえない現状を明かしていた。

 ◇矢島 晶子(やじま・あきこ) 5月4日、新潟県柏崎市生まれ。小学5年から短大まで演劇部に所属するなど演劇の道を目指していたが、卒業後は和菓子店に就職。その後退職し、演劇養成所で勉強を重ねた。1989年、「アイドル伝説えり子」の主人公・田村えり子役で声優デビュー。「新機動戦記ガンダムW」のリリーナ役、「犬夜叉」琥珀役など多様なタイプのヒロインや美少年、また動物キャラから、米映画「ホーム・アローン」のケビン役など、海外映画・ドラマの吹き替えでは子役を多く担当している。趣味はインテリアコーディネート、一人旅、絵本読み聞かせ。

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