藤井七段、昇段後初の対局 勝てば棋王戦挑戦者決定Tで菅井王位と対戦

[ 2018年6月1日 11:28 ]

昇段後、初の公式戦となる藤井聡太七段(右)は、棋王戦予選8組決勝で中村亮介六段と対戦
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 高校生プロ棋士の藤井聡太七段(15)が1日、大阪市内の関西将棋会館で、棋王戦の挑戦者決定トーナメント進出をかけた予選8組決勝で中村亮介六段(32)と対戦している。

 先月18日の竜王戦ランキング戦5組準決勝で船江恒平六段(31)に勝利。規定を満たし、加藤一二三・九段(78)の持っていた17歳3カ月を61年ぶりに更新する、15歳9カ月での史上最年少七段昇段を果たしてから初の公式戦となる(同27日に都内で参加した「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」は非公式戦)。

 先に対局場入りし、上座へ腰掛けた藤井。長い茶髪をゴムでくくり、ひげも蓄えた個性的な外見の中村が来るのをじっと待ち、自身の方が高段者だが、対局前はいつも通りに相手よりも深々と頭を下げて一礼。振り駒で先手となり、熱いお茶を一口すすってから、ゆっくり初手を指した。

 勝負メシの昼食はいずれも「小雀弥(こがらや)福島店」の出前で、藤井がぶっかけうどん(明太子ごはん付き、800円)、中村がぶっかけそば(650円)だった。持ち時間は各4時間で、夜までに終局する見込み。

 藤井はこの一戦を勝てば、34人で争う挑戦者決定トーナメントに進出し、初戦で菅井竜也王位(26)と対戦。さらに勝ち進んで挑戦者になれば、例年2〜3月にかけて行われる5番勝負で渡辺明棋王(34)と戦うことになる。

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2018年6月1日のニュース