「15周年ゴールドコンサート地方大会in大阪」は口石さん優勝、10月の本戦へ

[ 2018年6月1日 05:30 ]

オリジナル曲「ブルース・オブ・ホープ」を演奏し、優勝した口石和人さん
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 障がいを持つミュージシャンの音楽コンテスト「15周年ゴールドコンサート地方大会in大阪」(主催・NPO法人日本バリアフリー協会)が、大阪・北区のカンテレ扇町スクエアイベントスペースで行われ、大阪市の口石和人さん(50)がオリジナル曲「ブルース・オブ・ホープ」で優勝した。

 今回で5回目の開催となる大阪での予選会は5月26日に行われ、過去最多の22組がエントリー。出場者は3分間という限られた時間内で、10月6日に東京国際フォーラム・ホールCで行われる本戦出場権に向けて、日頃練習を重ねてきた楽曲を披露した。

 22組の演奏終了後に行われた表彰式ではハプニングが発生。優勝した口石さんは「応援に来てくれた友人とホルモンを食べに行ってました」と会場に姿はなく、表彰式終了後に汗をかいて戻ってきた口石さんに対して、審査員やゲストからは「大阪らしい終わり方」と笑いあり、涙ありの予選会となった。

 口石さんは、約12年前に大工の仕事をしていた際に建物の3階から転落し、車いすの生活を余儀なくされたという。しかし、20歳ごろから定期的にライブハウスで行ってきた音楽が生きがいとなり、現在は梅田や十三を中心にライブを行うほか、昨年には人生の集大成ともいえるアルバム「ブルースの果実」をリリースするなど、活発な音楽活動を行っている。「本戦ではもちろん優勝を目指したい。優勝したら、自分のルーツでもあるシカゴ、メンフィスなど世界に行って歌いたいです」と、大阪予選進出者の初優勝とさらなる活躍を誓った。

 なお、大阪大会の各表彰は次のとおり。準優勝=Harmony With Youさん(2年連続)、観客賞=シェイクオブロックさん(2年連続)。

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