「麒麟がくる」脚本は池端氏「光秀には別の顔が」「新鮮な視点で活写を」

[ 2018年4月19日 16:54 ]

2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に主演する長谷川博己(左)と脚本の池端俊策氏
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 NHKは19日、2020年放送の大河ドラマが戦国武将・明智光秀を主人公とした「麒麟がくる」に決まったと発表した。主演は俳優の長谷川博己(41)、脚本は池端俊策氏(72)が務める。長谷川は大河ドラマ初主演。

 大河第29作「太平記」を手掛けた池端氏のオリジナル脚本。大河としては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた半生に光を当てる。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描く。

 池端氏はNHKを通じてコメントを発表。「戦国時代、京都本能寺で明智光秀が織田信長を討ったという劇的な事件は、江戸時代の思考によって逆臣による反乱劇というレッテルを貼られ、その印象が後世にまで残り光秀像が作られてしまいました。しかし、光の当て方により、光秀には別の顔があったのではないか、本能寺の一件は光秀と信長の関係を見直すことにより意味合いが一変し、歴史の転換点として深い意義を持つのではないか、そういう説に興味を持ちました」と今作のキーポイントを説明。

 「『麒麟がくる』は室町幕府という古い体制が崩れ、日本が近世近代へと駆け上がる前夜の混沌とした、しかし決然と前方を見すえた英雄たちが生き生きと走り抜けた時代だと思います。そのど真ん中を走った光秀の新鮮な視点で、当時の英雄たちを、そしてその時代を活写できればと考えています」と意気込みを示した。

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