朝ドラを変える!?小ネタ満載 増田明美さんの応援解説ナレーション

[ 2017年4月26日 08:45 ]

「ひよっこ」に体育教師役でも出演した増田明美さん。聖火トーチを持って健脚を披露
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 【ひよっこ6大ポイント(2)】NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜前8・00)のナレーションを担当するのはマラソン解説者の増田明美さん(53)。その心地いい語り口はネット上でも話題になっています。小ネタ満載の独特の解説手法と同様に、ユニークな語りを披露しています。起用の狙いは何だったのか?NHKに取材し、増田さんにも意気込みを語ってもらいました。

 増田さん特有の柔らかな声色が心地よく耳に響く。「みね子さん、頑張ってね」などとヒロイン有村架純(24)ら出演者を見守るような口調も特徴的だ。

 物語の舞台となっている1960年代の理解に一役買う。第1週の放送では「この頃、奥茨城から東京へ電話するのに30分かかるのは当たり前でした」と当時の電話事情を説明。ポール・マッカートニーが日本武道館で公演を行った25日放送分では「ビートルズは日本でも前年(63年)にレコードが発売されて、名前が知られるようになっていました」と紹介。SNSなどには「声がこんなにハマるとは」「視聴者目線も新しい」と賛美の声が続々。増田さんは「そう言ってもらえて安心しました」とホッとした笑顔を見せた。

 企画段階で、制作サイドと脚本の岡田惠和氏はナレーションにルールを決めた。「“みね子はこの時、こう思った”などの心情を入れるのは禁じ手にしよう」。安易な語りによる人物描写はやめて、役者の演技とストーリー展開でドラマを見せることを確認した。とはいえ50年前の話。時代背景の解説は必要だった。スピーディーな展開の妨害をせず、かつドラマへの興味を失わせない語り。白羽の矢が立ったのが増田さんだった。

 増田さんのマラソンの解説はとにかくユニーク。「先頭の小崎まりさんですが、今日も子供に母乳をあげての出場です」「ヌデレバさんは大好きなカボチャをお母さんに食べさせたいとケニアに種を持って帰ったんですが、うまく育たなかったんです」。そんな発言がレースを見ている視聴者の邪魔にならない。

 むしろ走っている選手への興味につながるのは、優しげな語り口だけではなく増田さんのポリシーのためだろう。「私のは応援解説なの。頑張っている選手を見ると、こんな子なんですと紹介したくなるんですよね」

 オファーを受けてから1カ月間、スタッフから借りた60年代のニュース映像のDVD数枚を、1日何時間も繰り返し見続けた。図書館で60年代に関する資料に目を通したこともあった。

 「あの頃のニオイを私の中にたくさん取り込もうと思ったの。そうしないと、解説の時のように自然と小ネタを話せないと思ったんです」

 好みのランナーは自らレースを打開しようとするタイプ。「失踪したお父さんを捜すみね子ちゃんは、まさに私の大好きなランナー」。その“応援解説”が半年の長丁場を支えてくれるに違いない。

 ≪演技挑戦も…増田さん「全然駄目」≫増田さんはヒロインの体育教師の役で演技にも挑戦している。第3週目で村の聖火リレーの場面で出演。元トップランナーらしく年齢を感じさせない健脚を披露する。演技の方は「全然駄目。セリフも棒読みで」と苦笑い。ただ出演者と交流したのはナレーションの仕事の糧となった。「(有村)架純ちゃんも(佐久間)由衣ちゃんも、本番になると表情が一瞬で切り替わるんです。役者さんは凄いですよね。彼女たちを心底応援したいと思いました」と話していた。

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