「女版・上杉謙信」を描く衝撃作 東村アキコ氏が新境地に挑む 

[ 2015年3月6日 05:30 ]

小学館の新雑誌「ヒバナ」(6日発売)に「雪花(ゆきばな)の虎」を連載する東村アキコ氏

 小学館の新雑誌「ヒバナ」第1号はきょう6日に発売される。ビッグコミックスピリッツ増刊として全18作品が掲載されるが、注目は「海月(くらげ)姫」「主に泣いてます」などのヒット作で知られる東村アキコ氏(39)の新連載「雪花(ゆきばな)の虎」。戦国武将・上杉謙信を女性として描く衝撃作だ。まさに新境地といえる東村作品が「MAXになりたいテンションに着火する」をコンセプトに掲げる新青年コミックをリードする。

 昨年「海月姫」が能年玲奈(21)主演で映画化され、12年には「主に泣いてます」がドラマ化されるなど、ヒット作を連発する東村氏。勢いに乗って放つ新作は、戦国時代が舞台となる。主人公の武将・上杉謙信は女性だったという説をもとに「戦国+美女+英雄+規格外大冒険」と称される新境地に挑む。

 意外なことに、小学館での連載は初めて。「新創刊雑誌は自由に描けるので、名誉であると同時にラッキーなのです。緊張せずに打ち合わせもできた。うれしかった」と笑った。斬新なテーマについて「上杉謙信には女性説があるので、描きたいと伝えました。編集長やスタッフが食いついてきてくれた」とおどけた。

 越後の虎と呼ばれた謙信を知るため、昨年、出身地の新潟を訪問。ゆかりの地を周り、歴史についても、のめり込むように取材した。その結果「謙信は女性だったと信じています」とまで話すようになった。「歴史モノは敬遠されることもあるが、タイミングがよかった」と執筆に没頭し、堂々巻頭を飾る作品に仕上げた。

 第1話には歴史についての詳しい描写もある。だが、編集部から「難しい内容のところは脱落する(飛ばして読む)人がいるかも」と指摘されたことで、当該ページの下半分に「ワープゾーン」をつくった。「歴史が苦手なキミに!ティータイム」として下半分を気軽に読める構成にしたことで、二度おいしい作品にもなった。「ふざけた私と、まじめにナレーションしている私、ととらえて読んでほしい」。

 少女漫画を軸としてきた東村氏にとって、今回は新境地。「楽しく描けている。歴史に興味のない女性に読んでもらって、その方にとって初の歴史モノがこの作品になればいい。もちろん男性も読んで下さい。男性がサイン会に来てくれたらうれしい」と笑みを浮かべた。

 女性武将・謙信が大活躍し、読めばスカッとすること間違いなし。今もっとも勢いのある漫画家・東村氏がけん引する新雑誌「ヒバナ」が、この春の話題を独占することだろう。

 ▼東村アキコ(ひがしむら・あきこ) 1975年(昭50)10月15日生まれ、宮崎県出身。金沢美術工芸大卒。99年デビュー。代表作に「海月姫」「かくかくしかじか」「主に泣いてます」など。宝塚歌劇団と韓流がマイブーム。

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