菊池雄星、6年目の“花巻東対決”被弾・大谷を称賛「レベルの高さを感じた」「毎年レベルアップしている」

[ 2023年4月10日 20:34 ]

ア・リーグ   エンゼルス11ー12ブルージェイズ ( 2023年4月9日    アナハイム )

<エンゼルス・ブルージェイズ>ブルージェイズ・先発の菊池(撮影・会津 智海)
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 ブルージェイズ・菊池が大谷に許した11打席ぶりの安打、それが2点本塁打。3回、カウント2―1で、肩口から甘く入ったスライダーに「一番飛ぶところ。完全に失投」と悔しさをにじませた。しかし、すぐさま「見逃さずにホームランにされる。レベルの高さを感じた」。花巻東の先輩は潔く完敗を認めた。

 直近まで10打席連続無安打。初回の一ゴロを含め9打席をスライダーとカットボールで仕留めてきた。菊池はスライダーについて「決め球でもあり、少し甘く入ると一番長打になりやすいボール」と説明する。無論、大谷とて抑えられたボールはすべてインプット済み。3回も2球目のスライダーをフルスイングしてファウル。5回の中前打もフルカウントからのスライダーを仕留めた。

 これで2人の通算成績は20打数6安打3本塁打、打率・300、6三振。菊池は6年間にわたる大谷との攻防に「毎年レベルアップしている。僕自身も彼に負けないというよりもこのリーグで勝つためにに自分を磨き続けている。今日は打たれましたけどまた次、頑張りたい」と語った。

 メジャーでの花巻東対決はプライドをかけたスライダーの攻防とも言える。抑えるか、打ち込むか。菊池のウイニングショットにかけた思いを大谷が知るからこそ、2人の対決は見応えがある。(笹田幸嗣通信員)

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