菊池雄星 後輩・大谷に2年ぶり被弾 「完全に失投だけど、見逃さずホームラン…レベルの高さ感じた」

[ 2023年4月10日 10:13 ]

ア・リーグ   ブルージェイズーエンゼルス ( 2023年4月9日    アナハイム )

<エンゼルス・ブルージェイズ>3回、菊池(右)から2ランを放つ大谷(撮影・会津 智海)
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 ブルージェイズの左腕・菊池雄星投手(31)が9日(日本時間10日)、敵地アナハイムでのエンゼルス戦に先発。花巻東の後輩でエンゼルスの大谷翔平投手(28)に2ランを浴びるなど3発を被弾し、4回1/3を6失点で降板した。チームは6、7回に計10点で逆転。両軍計5発26安打の乱打戦を延長戦の末に制した。

 注目の大谷VS菊池は、菊池のマリナーズ時代を含め通算8試合目の対決。これまでの通算成績は17打数4安打(打率・235)、2本塁打、2打点だった。

 第1打席は初回、1死一塁から対決。スライダーを引っかけて一ゴロ。菊池は大谷との対決を10打席連続で抑えた。大谷は併殺崩れで一塁に残った。続くレンドンが放った打球を左翼・バーショが太陽と重なって見失い、不運な左前打に。大谷は一気に加速して激走を見せ、先制のホームを踏んだ。続く5番・レンフローには2戦連発となる左越え2ランを浴びた。さらに2回1死一塁から大谷にスライダーをとらえられて中堅左へ運ばれて追加点を許した。さらに4回にはオハピーにもソロを被弾。5回には先頭の大谷に中前打を許した。

 菊池は試合後「チームが勝ったというのが一番嬉しいですし、僕自身はもう少し、点は取られましたけどチームは勝ったからいいです」とし、「初回3点取られてしまってからどうしても大胆さというか、そういうところが欠けていたかなと思います。難しいところでしたけど、狙いすぎて大きく外れてとか、そういう感じだった」と振り返った。

 大谷との対戦は「本当に世界を代表する打者ですから、すごく毎回楽しみにしています」と優しい先輩の表情をのぞかせた。

 21年6月5日以来3本目となる被弾。スライダーをとらえられた。「肩口から入ってくるボールですから一番飛ぶところですし、もう少し外に投げきらなければいけなかったと思いますけど、あそこに投げたら打たれるなというボールですね。完全に失投ですね。失投ですけどそこを見逃さずホームランにされるというところでレベルの高さを感じました」と述べた。

 今回の対戦で過去との違いを感じたかという質問には「どうでしょうね。毎年レベルアップは当然していますから、僕自身も彼に負けないというよりもこのリーグで勝つために自分を磨き続けていますので、今日は打たれましたけど、また次頑張りたいなと思います」と次戦を見据えていた。

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