阪神・大山 勝利打点王奪還へ気合の出陣「毎年キャリアハイは意識している」

[ 2023年1月11日 05:15 ]

<阪神合同自主トレ> ファーストミットでキャッチボールを行う大山(撮影・大森 寛明)
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 阪神・大山悠輔内野手(28)が岡田彰布監督(65)からの4番候補の期待に応えるため勝利打点を重視し、勝利に直結する働きを誓った。10日に鳴尾浜の球団施設で自主トレを公開。全部門での自己最高更新を目標に掲げ、中でも昨季まで4年連続チーム最多を誇る勝利打点へのこだわりを一段と強くした。

 気合の出陣だ。大山は「とうとう始まるという気持ちが、年が明けてより一層強くなった。気が引き締まるというか、緊張感がすでに出てきている」と足元を見据え、スタートを切った。

 一塁固定で臨む7年目。主砲として寄せられる期待は大きい。年末は小野寺らと神戸市内のジムに通い、関節可動域を広げる初動負荷トレーニングにも励んだ。「技術面はもちろん、体、メンタルとすべての面でやることはたくさんあった。たくさん考えながら過ごした」。昨秋キャンプで岡田監督から伝授された「ポイントを前にして」「強くスピンをかける」打法を自分の中で消化してきた。

 「秋でやったことと、もう少しこうしたらいいんじゃないかということを整理して、しっかりとやっていくだけ。自分が先陣を切る気持ちを常に持っている。数字も多ければ多いほどいい。毎年キャリアハイは意識している。超えることがチームにプラスになる。打率、本塁打、打点すべて。強いて言えば打点。中でも勝利打点が多ければ、勝ちが増えると思っている」

 岡田監督も「あれは勝利を決める打点ということやから」と重視する数字。他でもない大山が19年から4年連続の「チーム勝利打点王」に君臨する。20年はセ・リーグ最多、21年は両リーグ最多タイを記録した一方、昨季11は両リーグ最多19のヤクルト・村上、西武・山川に差をつけられ、「自分はまだまだ、ぺーぺーだから」と上だけをにらんだ。

 19年以来2度目の全試合出場なら数字も連動。「練習前や試合中に1年を通してやれるルーティンをつくりたい。ハプニングがあっても動じないように」とフル参戦への準備も進める。「チームとしての目標は一つあるので、そこに向かって頑張りたい。まずは目の前の試合を勝たないことには先はない」。あえて“アレ”は封印し、一戦必勝を自らに課した。(鈴木 光)

 【データ】大山(神)の勝利打点は19年から4年連続でチームトップ。20年は柳田(ソ=16度)に次ぐ2位でセ最多。21年は岡本和(巨)、鈴木誠(広)、島内(楽)と並んで両リーグ最多だった。22年は11度で、同僚の佐藤輝らと並び両リーグで8位タイだった。

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