ヤクルト・山田、V3へ「結果も残すのが主将として理想の姿」自らに課した3カ条クリア誓う

[ 2023年1月11日 05:30 ]

打撃練習をするヤクルト・山田(撮影・岸  良祐)
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 主将3年目を迎えたヤクルト・山田が球団初のリーグ3連覇を達成するための3カ条を掲げた。愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムでの自主トレを公開し「結果も残すのが主将として理想の姿。自分が先頭に立ってプレーしたい」と誓った。

 (1)30代でのトリプルスリー 過去3度も達成しているが昨季は打率.243、23本塁打、10盗塁で「3割、30本塁打、30盗塁」のトリプルスリーは18年以来遠ざかる。7月に31歳となる背番号1は5年ぶり4度目となる代名詞への挑戦に「そこの気持ちの部分だけはしっかり持っている」と意欲。30代で達成なら00年の金本知憲(広島)以来23年ぶり5人目の快挙でチームも優勝に近づく。


 (2)質より量で体づくり チームを頂点に導くにはシーズンを通した活躍が不可欠。「質を大事にしていた部分があったので例年より量を増やしたい。衰えず、むしろ強化できるように」と今回の自主トレでも精力的に振り込んでいる。春季キャンプでも“質より量”を継続して故障しない体に仕上げる。

 (3)盗塁増で攻撃パターンも増 年齢を重ねると減少傾向となるのが盗塁。まだ30歳ではあるが20年から昨季までの3年間は8、4、10と物足りない数字が並ぶ。「走れる場面があれば貪欲に走りたい。采配も選択肢が増える。勝つ走塁を多くしたい」。今季も主に3番を務めることが有力で、1番・塩見と盗塁数を重ねれば勝利に直結する。

 年明けの初詣で引いたおみくじは「大吉」。縁起良いスタートを切った主将が、今年は誰もが納得する成績でチームを頂点に導く。(青森 正宣)

 ≪30代トリプルスリーなら史上5人目≫山田(ヤ)は史上最多となる3度のトリプルスリーを達成しているが全て20代でマーク。30代で記録すれば00年金本(広=32歳)以来23年ぶり5人目になる。盗塁数は19年に33盗塁して以降、8→4→10と減らしており、盗塁増は記録達成に欠かせない。また現在チームは2連覇中。30代のトリプルスリー達成者でチームの優勝に貢献したのは50年岩本(松竹=38歳)、同年別当(毎日=30歳)の2人。山田に73年ぶりの記録達成の期待がかかる。

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